内容説明
現代における哲学の意義、日常性のなかに探る哲学的真理、仏教思想の再発見、日本と日本文化に寄せる真摯な思い……。本書を構成する4つの大きなテーマである。独創的思想家として知られる著者が、哲学の枠組にとどまらず、時に社会学、歴史学、文学等への領域にも立ち入り、洞察に満ちた思索を縦横に展開、熱っぽく語る初めてのエッセー集。「梅原日本学」の根がここにある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大先生
9
哲学を明るい方向に持っていこうとしていたんですね。笑いの哲学、余暇の哲学等など。デカルト、ハイデッカー、サルトルのやや難しい内容も含まれていますが、普通の哲学の本よりは分かりやすいと思います。この本が書かれた当時はベトナム戦争があったみたいですが、人類は変わらず殺人獣のままですね(汗)2024/10/24
和菓子男子
6
考えることは楽しい!って素敵な考えだなって思う。個人的には花ガルタの哲学が好きだった。日常のほんの小さなことにも心があり、本質があり、哲学がある。そんなことに気付かせてくれる本だった。2015/06/28
nori
4
日本の精神は、これまでの仏教精神からの影響が大きいとする氏の考察である。国家観をどう見て行けばいいのか、参考になる本であった。2013/01/06
Shin
2
梅原猛の雑誌や新聞に寄稿された短い論考集。まえがきに書いてあった「光り輝く一片の文章の中に、全ての体系の目からもれてしまう大切な思想があります」という言葉に、西洋のビッグネームに頼らず自分の頭で考え続けるという矜持が示されているような気がして、一編一編深く考えながら読んだ。いち読者としても、考えることを続けるべきだし、そのことがじゅうぶんに哲学なのであると思えた一冊。2011/04/29
rinrin
0
【BOOK(2014)-168】!!!!!!2014/07/30