解放老人 認知症の豊かな体験世界

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解放老人 認知症の豊かな体験世界

  • 著者名:野村進【著】
  • 価格 ¥1,155(本体¥1,050)
  • 講談社(2015/11発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062164252

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内容説明

認知症を“救い”の視点から見直す。2025年には730万人に達する可能性があるともいわれる認知症患者(厚生労働省調べ。最多の場合)。『救急精神病棟』『脳を知りたい!』で知られる著者が、重度認知症治療病棟のお年寄りたちに長期間密着。この難病をまったく新しい角度から見つめた画期的なルポ。

目次

プロローグ
第一話 なめる人
第二話 ファンタジー
第三話 待つ男
第四話 仕事の痕跡
第五話 もの盗られ妄想
第六話 記憶地獄
第七話 長老の知恵
第八話 配偶者
第九話 男女の関係
第十話 花火
第十一話 家族
エピローグ 黒沢絹枝看護師長の話
あとがき
認知症をもっと深く知るための三十の資料

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

56
いずれは5人に1人が認知症。読みながら様々な思いが去来しましたがふと、「これでいいのだ」という言葉が天啓のように降りてきた。バカボンのパパはすごいなぁ。六車由実氏の『驚きの介護民俗学』との併読もオススメです。2015/10/02

ナミのママ

49
10年以上前、著者の『救急精神病棟』を読んだときも思ったのですが、飛び込んでの体験ルポが面白いです。今ほど認知症が一般に知られない頃に「若年性アルツハイマー(当時)」の母を看取りました。ここに書かれているエピソードも、病棟の様子も、思い出して、笑いながら読みました。過ぎてしまうと笑い話です。認知症の方を、どの視点から見るかでとらえ方は変わると思うのですが、著者の「他人だけどあたたかい視点」からの書き方はとても好感が持てました。とはいえ、現実に家族を介護している人にはそこまでの余裕はないでしょうが。2015/04/29

funuu

15
全国の認知症の患者数が、2025年に最多で735万人にのぼると厚生労働省による推計を報じた。2012年の時点では462万人で、65歳以上の人口の7人にひとりだった認知症患者の割合が、いまから10年後には5人にひとりに急増するというのである。認知症患者は、最も適応する力が衰えた時期に、最も厳しい適応を要求されている。2015/10/01

アズマ

14
認知症で精神病棟へと入院している老人たちの話。 認知症がどういうことなのか知識として知ってはいても、こういう現場の風景を知るとやっぱりすごかったです。2018/03/10

myon

10
認知症にはなりたくない、というのが大方の思いではあるけれども、認知症になることで、死への恐れ、苦痛から解放され、その人本来の個性に戻っていく救済と言えるのではないか。重度認知症治療病棟に通って取材したノンフィクション作家によるレポート。2019/02/19

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