内容説明
「パンダは子作り下手」論に反論すべく、彼らのセックスの真実を求める無謀な試みに乗り出した著者。恐竜にペンギン、カエルにマガモにナメクジと全14例。時に恐ろしくも切なく愛情深い、それはまさに奇跡の世界。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小梅
78
表紙を見て即買いしたにもかかわらず積んでいた本。イギリスの動物学が専門のガーディアン紙にも寄稿する科学エッセイスト。パンダの繁殖が難しいって事から様々な生きものの性生活についてレポート。哺乳類、鳥類、昆虫、微生物と範囲が広いのが興味深く、面白く読みました。2018/01/02
ふろんた2.0
21
ちょっと雑学、エンタメ要素もあるけど、いろいろな生き物の生殖活動を研究した真面目な本。著者自身もこの手の本は数あれどポルノ寄りになると嘆いているのに、なぜ日本版はこのような表紙にしてしまうのか。 2016/06/28
からっぽな蛙《真梨江》
12
[図書館本]キャッチーでファニーな表紙に思わず手に取った。パンダの繁殖問題に端を発し、虫や動物たちのセックスの在り方が如何に多様であるかを軽やかな文章で読ませる。パンダをソノ気にさせる為にパンダ用AV(他のパンダが交尾している映像)を見せるというニュースを聞いたときは、たしかに“パンダ、ナメられすぎじゃない?”と思ったものだ。種を問わず鳥や魚、ダニ、果ては恐竜にまで本書の対象は及ぶ。本書での“セックス”は必ずしも“交尾”とイコールではない。非効率的な方法ででも相手を求めるのはなぜか。なぜ有性生殖なのか。→2016/05/03
たお
10
邦訳タイトルを工夫すればいいのにと思う1冊。様々な生き物の繁殖戦略を、文献比較、研究者聞き取りなどから、丁寧にすくい取り、軽妙な語り口でわかりやすく解説してある。繁殖戦略無しには進化も拡散も語れない。そして、科学的な考察と人情味溢れる表現が楽しかった。別の『ダーウィンの覗き穴』を読まなければ、この本はタイトルで敬遠したままだったかな。週刊誌的煽りは、逆に手に取りづらい。2017/04/17
あんこ
9
ちょ、表紙のパンダさんの表情w しかし、これはまじめな本なのよ!イギリスの科学エッセイストが動物の生殖について取材したもの。パンダにはじまり、身近な生き物カモ、ハリネズミ、ヘビ、カラスなど。こと、生殖に関しては知らないことだらけだった。こんなに近いところに謎が満ちているなんて。作者も相当な動物好きらしく、愛情が伝わってきて、とても楽しく読めた。2016/01/01
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