内容説明
貧しい村に生まれた少女・シェラは、自分を襲う解放軍兵士の後ろに「美味しそうな」死神を見る。死神の鎌が振り下ろされるより早く、シェラは死神をたいらげた。そして、彼女は王国軍の兵士となる。大きな鎌を手に憎き帝国軍を倒すため、美味しい食事にありつくため――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
T.Y.
23
餓えた少女シェラは、死神を食べたことから死神の鎌を振るう力を身に付け、王国軍兵士として戦うことになる。彼女だけは怪物的な強さで功を立て出世していくが、戦争そのものは王国軍の負け続き、最終的に敗北することも前半で予告されている。上層部の無能さや、シェラ隊の兵士たちも彼女に心酔して超人化していく様はどこか可笑しくもあり。魔法の登場は結構唐突な感があったし、世界観については深く考えるものでもないのか。そして、大鎌を振るう貧相な腹ペコ少女は可愛い。2013/03/09
kaname
14
可愛らしくも恐ろしい「死神」少女のお話。生家ではろくな食事を貰えず、挙句に反政府軍の襲来で、乱暴、そして殺されそうになった不幸な少女。その目の前に現れたのは、死神だった。普通は恐怖に怯えるだろうに彼女のとった行動は食らいつく事。ダークな内容に似合わない可愛らしい絵柄はいつも血塗れ。武器のカマによって敵が捌かれていくのですが、見事なぐらい微塵になっていきます。結構、爽快。政府軍が圧倒的不利なまま後半へ。とても楽しみ。2016/08/06
岡本
14
WEB版を読んでいたので書籍化記念として購入。再読するまでに時間はかかりましたが無事読了。細かい所に加筆があったりと読みやすくなってましたね。追い詰められていく王国軍、愚鈍な王、出世欲しかない将軍達とシェラのチートが有っても徐々に押し込まれていく王国が結構好きだったり。そんな状況を構いもせず食欲を優先するシェラも良いですよね。さて次は下巻だ。2013/08/24
にゃんころ
13
"死神を食う"という突拍子もないエピソードから始まる、全体とすると王国vs解放軍の戦記物。ただし、物語の主人公は死神を食べたことで人外の力を手に入れてしまった少女。食べ物の恨みから解放軍に深い憎しみを持ち、必ず皆殺しにすると豪語し、しかも有言実行することで軍の階級を駆け上がっていきます。と、書いてしまうとライトなイメージに見えちゃうのですが、かなりダーク寄りです。先に読んでいた勇者の方と繋がっている部分もあり、結構楽しみながらグイグイ読めました。個人的には勇者よりも面白いですね。さて期待しながら下巻へ。2016/07/14
Harukasaki.
10
Web版既読です。書籍化した今でもちゃんとwebで読むことができる作品です。タイトル通り、死神を食べたことをきっかけに凄まじい戦闘能力を得た少女、シェラ。大鎌を振るい、恐ろしい強さと残虐さを見せる美少女。結末はすでに決まっているけど、シェラの運命はどうなっていくのか、下巻に期待して終わります。 ーーあなた、とても美味しそう。2015/03/05
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