内容説明
「――ウイ●レ。それ一番新しい奴ですか？」
「え？ ……あ、あぁ、そうだけど」
ある日突然江口海人の机の引き出しから現れたのは、ウイ●レ好きのティキタカと名乗る美少女だった。
ティキタカはあやかし相手の商売をしていて、店を開くために海人の部屋を借りたいと言うのだが……！？
部屋を貸すメリットが無いと渋る海人に、賃料代わりにモテ薬を渡すと告げるティキタカ。
露骨な買収に対し、海人は毅然と言うのだった。
「まず、一カ月だけ契約してみるわ」
果たしてモテ薬に釣られた海人を待ちうけるさまざまな運命とは！？
“美少女”時々“あやかし”な、第７回ＧＡ文庫大賞≪奨励賞≫受賞作。
※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中性色
11
タケコプター。序盤はほのぼの系の話かと思いきや、後半は割とシリアスな造りになってた。そこまで深くやってる感じではないけど、ちょうどいい味付けぐらいで個人的には好み。ただ結局テンツキがそこで何をしたかったのかが語られなかったのだけは心残りか。個人的には雫が好み2018/08/31
真白優樹
9
平凡な少年の元にあやかし相手の露天商を行うあやかしの少女が現れ始まる物語。・・・あやかしとは人間とは似て、だけど決定的に異なるもの。透明な少女は果たして信用に足る存在か否か。仇を討って死にたいと願う不老不死の少女、人の心がわかる竜人の少女、そして違う世界の騎士・・・不思議な不思議な露天商、彼女がお客に売ったものとは、そして対価に支払うべきものは・・・どこか不思議で透明で、だけど悲しさと切なさも併せ持つ物語。お部屋に居つかれた主人公は果たしてこの先、どんなあやかしと出会うのか。 次巻も楽しみである。2015/11/14
尚侍
7
物語的には面白かったのですが、全体的に消化不足の印象でした。「人間を売る」という発想は面白かったものの、その後の描写がないのでそれによってどのようなデメリットがあったのかがわからず、それがタブー視されるという部分の説得力が感じられなかったので、最終局面での緊張感が薄れてしまったのが残念でした。あらすじを読む限りだとドタバタラブコメっぽい話だと思ったのに、意外と真面目な伝奇物という印象だったので、個人的にはもう少しお笑いの要素を強くして軽い話にした方がより面白くなるように感じました。2015/11/16
如月
6
表紙のティキタカがそこはかとなくエロ可愛い。設定はよかったのだが後半バトル展開あたりは少々ご都合主義。薬物乱用はダメ！ゼッタイ！ちなみに、雫のうさ耳、剣士、無口、制服と言えば、kanonの舞じゃないか。2015/12/17
湯立
6
他の方のレビューにおいて既に語りつくされていますが..よく言えば盛り沢山、悪くいえば総花・薄っぺら..葵と雫のエピソードも十分重い話のはずなのに随分扱いが軽くて、「それでいいの？」って感じました。最終章のハンカチの件も、高校生の割りに思慮が無さ過ぎだし..葵の裏負担も..まあ、これはラブコメと割り切ればいいのでしょうか。でも、着想は悪くないかと。２巻はゼロベースで見直して出してくる期待。何か良い点は..あぁ、絵は良かったです。2015/12/07
