メディアワークス文庫<br> レトリカ・クロニクル 香油の盟約

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メディアワークス文庫
レトリカ・クロニクル 香油の盟約

  • 著者名:森日向【著者】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • KADOKAWA(2015/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784048655040

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内容説明

人間が大陸の支配者であると説くアシミア教会が勢力を持つ西の大国ヴァルト王国。その国境付近で野盗に追われている獣人の娘フィーネを助けた話術士シンと狐の師匠カズラは、彼女に同行し近くの修道院を訪れる。  香油の生産に長けるフィーネたち赤犬の獣人の部族は、永く人間の支配を受けていた。その状況に我慢ならず暴走しようとする族長ベルノルトを止めるため、修道院長ジークムントに仲裁を求めるのだが……。複雑に絡み合う因縁や思惑がシンたちを思わぬ窮地に陥れる! 話術士シンと狐の師匠の心温まる旅物語、第2弾!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネムコ

30
ファンタジーの主人公といえば戦士、魔法使い、王子王女などを思い浮かべるが、このシリーズの主人公のシンは詐欺…もとい、話術士。言葉が剣であり盾。その力で獣人と人間間のトラブルを解決する。そして彼の師匠、狐の獣人カズラが良い! 狐の姿でシンの襟巻き代わりになったり、金髪の美少女や妖艶な大人の女の姿に変わったりして花を添えてくれる。シンの前ではクールだけど、彼が怪我をしたり倒れたりすると親身に看病するツンデレも楽しい。気長に続きを待ちたいシリーズです。2017/10/22

よっち

25
アシミア教会が勢力を持つヴァルト王国の国境付近で獣人の娘フィーネと出会った話術士シンと狐の師匠カズラが、赤犬の獣人の部族と二十年もの間管理下に置いていた人間の村、修道院の問題に巻き込まれてゆく第二弾。複雑に絡み合う因縁と思惑に何度も戦いが起きそうになりますが、まだまだ未熟な面もあるものの、自らが傷つくことを恐れず真摯に訴えるシンの言葉が人々の心に響きましたね。今回の騒動で大きく成長したフィーネの想いは切なかったですが、理想を目指すシンと師匠の間にある確かな絆が感じられた素敵な物語でした。次巻も楽しみです。2015/12/02

ううち

17
第2弾。人間と獣人の対立に、信仰・宗教などの問題が絡んだ長編で読み応えありました。エルヴィンが良いキャラでした。まだ少し感情的になったり、未熟なところもあるせいで、今回はピンチになる場面が多くてハラハラしましたが、シンのセリフは読んでいて気持ちが良い。そしてシンと師匠の絆がとても素敵です。師匠、私めの首に巻きついてくだされ。モフりたいです。2016/06/15

frosty

16
やっぱりこのお話好き♥今回は前作よりもシンが窮地に陥る回数が多かったような気がする。そしてカズラも大活躍。でも表紙はやっぱりシンがよかったなぁ~最後の方の「目を見開いてよく見るがいい。彼らは家族を愛し、友を慈しみ、他人の死に涙する。与えられた試練に正面から抗う勇気と誠実さを持ち、他者と話し合う賢明さを持つ。いったいどこが人間に劣っているというのか。」というところが心に響いたと同時に、この世界でも通用するものだな、と思った。いろいろな人が差別を受けてきた。歴史の果てにある今がもしかしたら一番差別の少なく→2015/10/28

10
前巻に引き続き旅の途中で人間と獣人との交渉。今回は問題が一つだけでなく複数絡まっていて、会話や行動に注目するだけでなく、キャラの裏も読んでいかないといけなかった。中でもやはりカズラは一番読めないかも。話術の師匠なのもあるけど、まだまだ未熟だと言いながらもシンを一番心配する良き師匠。「もし幼稚でない、現実的に思える理想があるとすれば、それは妥協という名の紛い物だ」この一文にはガツンと来た。シンの進む先に、理想が叶えられますように。2015/11/27

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