内容説明
中国の諜報機関・国家安全部の辣腕工作員と、警察に紛れ込んだ「潜入者」(モグラ)の罠にかかり、公安部を追われた元スパイハンター・筒見慶太郎。だが、左遷先のニューヨークで発生した外務大臣毒殺未遂事件を機に、7年の時を経て再び彼らと対決の時が――。極秘の存在とされる公安部ウラ作業班の元精鋭たちが再び立ち上がる。これが国際諜報戦の現実だ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
matsu04
24
中国によるスパイ工作の実態やその摘発を図る外事警察の暗躍ぶりが描かれており、興味深い。著者は仕事柄(TBS報道局)この方面に相当詳しいようで、豊富な知識をどしどし披露してくれる所は好ましいのだが、物語に深みを出そうと何もかも盛り込み過ぎ、詰め込み過ぎの感は否めない。2016/03/26
緋莢
17
元公安部で、現在は在ニューヨーク総領事館で警備対策官をつとめる筒見慶太郎。国連総会出席のためにニューヨークを訪れていた外務大臣の黒崎が、自室で意識不明で見つかるという事件が発生。毒物が絡んでいる事が後に判明する。筒見が事件の行方を追う内に、かつて、自分たちのチームを公安部から追い出した存在が浮かび上がり・・・2016/11/05
桃水
14
ブクログの献本企画にて。 先日、中国で日本人がスパイ容疑で拘束されたニュースをみて普段は読まないジャンルですがタイムリーなお話だと応募し、読んでみました。 なんともハードボイルドな内容でしたが、日本でも実際に何年、何十年と時間をかけて工作員が入り込んでこのような諜報戦が行われているかも知れないのかと考えると背筋が寒くなるような思いになりました。 兄弟の話が切なかったです。 新たな謎や敵が出てきてこれからの展開が気になります。2015/11/05
ごんちゃん
4
ゴリゴリの公安スパイものと言うより、殺人ミステリー色が強い。よく練られたストーリーで面白かったんだけど、物語の主軸が判りにくくて盛り上がりには欠けた。読んで1週間経つと、どんな話か忘れてる。続編に期待!2015/12/18
vagabond830
4
面白くてあっという間に読了。公安警察のエッセンスがたっぷり散りばめられながらも、登場人物のキャラがほどよく立っていて、いい「小説」になっていました。面白かった。欲を言えば各人の年齢感をもっと文中で感じたかった。キメすぎず、チャラけすぎず、きっちり映像化されたら面白いだろうなと。2015/10/27
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