内容説明
恩田ワールド全開のスペクタクル巨編!
国家権力の及ばぬ〈途鎖国〉。特殊能力を持つ在色者たちがこの地の山深く集うとき、創造と破壊、歓喜と惨劇の幕が切って落とされる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さてさて
232
『仔鹿が浮かんでいる』、上巻から続く恩田さんのファンタジーの世界。グロテスクなおぞましい情景も登場して作品はホラーの雰囲気をも纏っていきます。そのあまりの突き抜けっぷりに感動する一方で、果たしてこれだけ広げに広げた展開を最後に纏められるのだろうかという一抹の不安が胸をよぎります。そして、恩田さんの作品の中でもここまでの振り落とし、突き放され感は経験がない!というまさかの結末。でも気付くのは、エンディングだけが読書じゃない。途中の世界観を楽しむ読書のススメ。ある意味でとても恩田さんらしい作品だと思いました。2021/08/31
KAZOO
110
後半に入ると、完全にエンターテイメントの世界に入ったような感じがします。私はこのような本を読むとコミックや映画を思い出してしまうのですがここではドラゴンボールの世界のような感じで読んでしまいました。並大抵の強さではない3人がどのような戦い方をしているのかということで、結構楽しめますが最後にもう少しその後の世界がどのような感じで続いていくのかを知りたい気がしました。2025/07/14
りょうこ
75
この本自体は良かったです。恩田ワールド炸裂でやはり私は恩田さんが好きなんだなぁと再認識できたし!ラストがどうであろうとそこは恩田ワールドさ!って事で変に納得もできた。ただ、寝る前に読んだせいか?久々に本気の悪夢をみた。途中で目が覚めたら激しく動悸、息切れ。プチパニック(。ŏ﹏ŏ)ある意味、寝てて夢にまで影響を及ぼされるとは思ってなかっただけに...しっかり記憶に残る作品となりました(笑)2016/02/09
佐島楓
68
恩田さんは映像的な小説をお書きになると改めて思った。映画、またはコミックにインスパイアされている部分が大きいのではないだろうか。じわじわ忍び寄る恐怖を演出するのも、相変わらず巧みである。作品世界に足を踏み入れると、なかなか抜け出せない。2016/01/27
眠る山猫屋
65
この凄絶な物語は何なのだろう。濁流に捲き込まれて一気呵成に流されまくった感じ。誰かに深く共感する余裕さえ与えてはくれない群像劇。黒塚さんだって青柳だって、先生だって魅力的だったのに。実質、主人公は葛城なのか。ダークヒーロー?段々とうっすらと、人間的に寄せてきていた作者の力量に騙され、続編すら期待してしまう。最後まで人でなしだったのに。葛城の個人的イメージは伊勢谷さんかな。2018/06/20
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