内容説明
命が尽きるまでに、世界に何が残せるだろう
芸能界に颯爽とデビューし、種馬(スタリオン)王子の異名をもつ小早川当馬。公私ともに絶好調の中がん宣告を受けるのだが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
101
「命」について考えずにはいられませんでした。「スタリオンボーイグランプリ」としてデビューし、「種馬王子」と呼ばれる当馬。俳優としてもプライベートも好調な中、突然ガンの宣告を受けるのが残酷すぎます。余命1年の宣告の中で自分が何をできるかの挑戦が勇気のある決断だと思いました。自分のまわりで、あるいは自分がガンであるとか、余命宣告とかをされたらどう生きるか考えずにはいられません。下巻も読みます。2016/09/14
ワニニ
53
“種馬王子”って命名が、ちょっと…(~_~;)でも、涙しています。下巻へ続きます。2015/11/16
となりのトウシロウ
43
肺がんで1年後の生存確率50%と言われた俳優小早川当馬。残り少ない時間で命を掛けた映画を撮る事を決意。重いテーマなんだが、軽いタッチで描かれていて読みやすい。しかし、最後の映画のタイトル「種馬の人生」って(笑)色んな所に突っ込みどころ満載な流れで下巻に続く。2019/09/07
ましゅう
26
種馬王子の異名を持つ主人公の当馬はものすごく軽薄なのではないかという先入観があったから、こんなに泣ける場面があるとは思わなかった。意外と真面目なんですよね。抗がん剤治療後の初めての逢瀬のシーンすら感動して涙が出たし、記者会見も思惑通りに泣いてしまった。当馬も涙流せば楽になれるのにと思う場面が何度もあるんですけど、そこは俳優さん。こらえられるんですよ。幸福の敷居が低くなったことで、元々豊かな感受性がさらに高まっていい演技ができる予感。がんを患っても抵抗なく公言できる日が早く来るように医学の進歩が待たれます。2016/05/22
タルシル📖ヨムノスキー
24
芸歴15年の中堅俳優・小早川当馬は肺癌で余命1年を宣告される。そこから当馬は自分の生きた証を残すために、自ら主演を勤める映画を作ることを決意する。まだ上巻だけれど、いわゆる闘病モノの辛くて、苦しくて、悲しくて、感動して…。という物語とはひと味違う。なにせ主人公の当馬は「種馬王子」の異名を持つ下半身ネタありありの二枚目半俳優。もちろん彼女も複数人となかなかに派手。全体に軽いタッチで書かれているとはいえ、やはり癌であることと余命を知らされた後の母親の言動、そして小児癌の少年との約束にはグッときました。下巻へ。2023/04/17
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