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内容説明
「いつから日本はこんなに駄目になったのか?」――すべての日本人の素朴な疑問に答える本が誕生した! 「騙され続けるB層」とそれを利用し、踊らせ続けるA層――この構図が日本人をくだらなくさせている元凶である。政治、文学、芸術、音楽、グルメ、スポーツ、あらゆる分野で破綻を見せ始めている「近代大衆社会」の行く末をこの上なくわかりやすく解説する教養としてのエンターテインメント。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いろは
20
怒りと、笑いと、納得の、小説を読んでいるときと同じような感情を与えてくれる作品だった。そして、世の中のいろんな所を叩くという面では、著者自身の自信のなさが感じられた。しかしながら、著者は世の中を斜めから見るのではなく、真っ正面から見ているのが感じられる。現代人に珍しい、正しい姿勢の批判者である。この作品の内容は基本的に批判であるが、実際には世の中を暴いていると言った方が正しいかもしれない。著者の作品には、いろんな意見があると思うが、私には彼の考察の角度が大変面白いものだった。いつかは、私が彼を叩きたい。2017/04/02
猫丸
15
「バカがスタンダード化すると、どんどん暮らしにくい世の中になるから困る」と言っている。まあ、その通りですねとしか。安倍、石原慎太郎、菅直人、維新の連中がバカなのは明白だけれど、橋下はバカではなくて「悪」の範疇じゃないかな、どうでもいいけどさ。全編各方向へ毒を吐く本。いちばん笑ったのは冒頭のB層用語辞典にある【相田みつを】の定義「居酒屋メニュー書体の開発者」。【ポリコレ】は「政治的には正しいが普通に考えたら正しくないこと」ですって。威勢のよい呉智英な感じ。ちゃんとした本を書けるか人なのかどうかは不明。2023/10/18
阿部義彦
14
文庫版で出たので新刊で買って読みましたが、実は単行本で今年の5月に読んで感想も書いてました(笑)でも、文庫化にあたり、新たな別な雑誌に書いた文章も組み込まれてきたので、まあ、面白いことには変わりないです。ブックオフにも通い慣れてるので、今更ダブリ買いを恐れてはいませんです。橋下がB層の典型として、まな板に乗っけられて笑えますよー。2回読んでも損した気はしないです。2015/10/01
すみけん
12
共感できるところもあるが、アクが強すぎてついていけないところもある。後味はあまり良くない。文庫化されてから読んだので、現状の日本を見てのコメントを聞いてみたい、って、これもB層のスタンスか?2016/12/01
坊っちゃん
11
★★★ 「小泉純一郎を継承し、アメリカの言いなりになって構造改革路線を厳守する安倍晋三内閣の支持者たち」(本書の帯より)である「B層」と呼ばれる人たちについて書かれた本。近代主義者でIQの低い人たちの事を、著者が哲学者の言葉を引用しながら超上から目線で解説してくれます。「B層」は2005年の郵政選挙の時に自民党が広告会社に作らせた資料に出てくる言葉。「具体的なことはよくわからないが小泉純一郎のキャラクターを支持する層」。なるほどね。確かにそういう人、たくさんいたなあ。(コメント:2019/09/05)2019/08/26