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内容説明
仏教の開祖ゴータマは「真理」として何を悟り、〈ブッダ=目覚めた人〉となりえたのか。そして最初期の仏教はいかに生まれたのか。従来の仏教学が見落としてきた、その哲学的独創性へと分け入る刺激的論考。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イプシロン
36
(再読)初読時と変わらず、概ね著者の述べているいることに賛意をもてた。以前は、なぜ賛意をもてたのか自覚できなかったが、今回は賛意の理由が明確になった。すなわち、本書におけるブッダの考えへの解釈は、主観的実存主義ならびに経験論における視点に立ったものであるということである。逆に言えば大乗仏教や俗説における、非主観的な視点を一切持ち込まない視点に立った解釈ということになる。換言するなら、前者は一人称視点による仏教解釈であり、後者は二人称、三人称、神視点による仏教解釈と言えるということだ。だが、一人称視点には、2021/12/03
イプシロン
27
これまで様々な仏教に関する本を読んできたが、本書が最も正確にゴータマの教えの核心をついていると思えた。ただしその核心に触れると、――解脱というものがどういうものかを知ると――生きることに意味も目的もないということを知ったうえで生きなければならないという大問題に突き当たるようだ。これを解決するのは容易ではないが、ゴータマの生き様にその答えがあるのだろう。ここで詳しくは語れないが、教えを説くことであらゆる人に貢献すること、説いた教えが受け入れられようが受け入れられまいが意味をなすという生き様がそれなのだろう。2018/09/05
fishdeleuze
25
神秘主義的および過度な人間主義的な解釈を否定し、ブッダが出家、苦行を経て、菩提樹のもとで成道するまでを論理的に記述する。ブッダは実践主義的、経験論者であり、その天才的な独創性と明晰な思考のもとに初期仏教は完成されたと論じる。苦楽中道に立つこと、そして根本的な生存欲こそが、さまざまな欲望の元であり、これらを徹底して思考すること、すなわち智慧(如実知見)でもって、輪廻的な生存にまつわるあらゆる経験的事実が構成している因果関係の鎖を徹底的に観察、考察しなければならないとして十二因縁観と四聖諦説を体系化した。 2016/02/29
はちめ
14
実存主義、経験主義、実証主義的な生きたシャカムニの解釈。用いるテクストの多くはスッタニパータなど中村元による翻訳であり、原始仏典の読み方としても参考になる。 一つ気になるのが輪廻に関する考え方で、シャカムニが輪廻を語らなかったと言うのが暴論なのは分かるが、語ったのは待機説法として語ったのであり、経験主義者であるシャカムニは経験的に知り得ない輪廻自体について語り得ないはずだとは書かれていない。逆にシャカムニは輪廻自体を認めていた的な書き方になっている。どうなんだろうか。☆☆☆☆★2020/01/11
ATS
9
★★☆なんとなく面白いけど、なんとなくしか分からない感じ。自分の仏教知識が不足していて理解できないところもあるが、もう少し平易かつ分かりやすく書いてほしい。全体的に文章が下手で主張が頭に入ってこない。あと文章から独善的な感じがした。実際問題、ブッダのホントのことなんて誰も分かるわけないし、それをわかった風に言ってるのがやや滑稽に思えた。2018/10/26
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