世界最強だった日本陸軍 - スターリンを震え上がらせた軍隊

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世界最強だった日本陸軍 - スターリンを震え上がらせた軍隊

  • 著者名:福井雄三
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • PHP研究所(2015/10発売)
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  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569763545

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内容説明

太平洋戦争における日本の“最大の悲劇”は、日本が戦争に敗れたこと自体というよりも、アメリカから一方的にやられっぱなしの、あのようなぶざまな負け方をした戦闘内容のレベルの低さにあった。これが、現在の日本人の潜在意識の底――対米意識や戦後の歴史観にも大きな影を落としている。しかし、兵力差10倍のソ連軍を圧倒したノモンハン事件、世界を驚かせたシンガポール陥落までの電撃戦など、スターリンをも震え上がらせ、当時の国際情勢を大きく動かした日本陸軍は、一時世界最強であった。では、なぜ日米戦争では“悲惨な敗退戦”を繰り返したのか。本書は、「北進論と南進論」「次から次へと嘘をつく」「ガダルカナルの悲劇の真犯人」「なぶり殺しにされた日本陸軍」「死中に活を求めたはずが……」など、陸軍が海軍の無謀な戦略と作戦指導に引きずられて、敗戦に至った真因へと迫る! 「陸軍悪玉・海軍善玉論」を根底からくつがえす渾身の力作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yamatoshiuruhashi

42
戦後流布され半ば伝説化された「海軍善玉論・陸軍悪玉論」や「山本五十六名提督説」への反論を試みた書と解する。単なる陸軍賞賛論ではなく政治的動きは厳しく批判している。個々の戦闘場面に於いては陸軍は強かったのだと言う本旨は間違い無いと思う。ただ残念なことは「戦争」は「他の手段で行われる政治」なのであり、結局本質的に「勝つ」ということは損害の差で優越を保つこととは違うことである。本書はそういう意味も理解された上で市井の個人が兵士と仕立てられる陸軍の側面を語っている。2020/10/21

TheWho

14
無謀な戦争であったと断罪される大東亜戦争だが、旧くは、小室直樹、近年は、上島嘉郎や林千勝等が、決して無謀な戦争では無く、戦略・戦術に大きな間違いがあったと云われている昨今、より具体的に従来善玉であった海軍の戦略・戦術上の大誤算と従来悪玉の陸軍の戦略と戦術そして大戦果を言及する1冊。本著でもターニングポイントと云われるノモンハン事件を政略上上手く対処できていれば、悲惨な大東亜戦争を回避出来ていたとの言及は、目から鱗の状態だった。司馬史観に代表される戦後史観脱却の一助になる1冊です。2021/06/28

Mikarin

7
言葉遊び的な表現が目立つが、巷の陸軍悪玉論とは対照的な考察。大敗とされたノモンハンではソ連に大損害を与え、実はかなりいい勝負だったことや、硫黄島やペリュリュー、末期の対ソ戦など陸軍がいかに精強だったか述べられて、様々な問題があったにせよ、日本人は軍事能力が高いとしている。 確かにこのベースに米軍の装備を持たせると日系442部隊や現在の各自衛隊のようにかなり精強なってしまうのは納得。2016/06/21

スー

4
ウ~ン納得出来ない。この本は海軍悪玉論の内容だが、陸軍を持ち上げすぎでは?ミッドウェイの敗戦を秘密にしたと非難するがノモンハンも秘密にされ、連隊長には自害を強要された人もいるし、師団の責任にされた。海軍がアメリカとの戦争に引っ張ったと言うけれど、そもそも国際的に孤立したのは陸軍の満州事変や支那事変が原因なのでは?高橋是清や犬養毅を殺したのは誰か?陸軍が臨機応変の指揮官揃い?銃剣突撃が?海軍が補給を軽視したから負けた?陸軍だって同じでしょ。山本五十六の評価は納得出来ました。2016/01/17

伊達男

2
海軍善玉論、陸軍悪玉論は大嘘だったということがよく理解することができました。陸軍が海軍上層部の無能に振り回され沢山の勇敢な将兵が倒れたことに憤りを覚えます。読んで良かったと思います2015/08/09

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