内容説明
旗本家次男の角次郎は縁あって米屋の大黒屋に入り婿した。米の値段が下がる中、仕入れた米を売るために、角次郎は新米を江戸に運ぶ速さを競う新米番船に参加する。妻と心を重ね家族一丸で米屋を繁盛させていく物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
baba
31
今までが商いの話しが中心でそろそろ飽きたなと感じていたら、今回は船を使った陰謀あり、妨害ありの大きな展開。角次郎の働き、万季の健気な気配りなど満載。楽しめました。2016/02/08
葵
26
米屋に婿入りした旗本次男坊の角次郎のお話。続編の第2巻。深い謎があるわけではなく展開も予想できるのだが、水戸黄門を観るような楽しみでハマって読み続けている。豊作で米を売るのに困る大黒屋。そんな折、新酒番船に倣った、新米を積んだ船が先着を争う「新米番船」に参加することで評判をあげようと挑む大黒屋。ライバルからの嫌がらせの事件がおこる中、角次郎も船に乗り奮闘する……。角次郎が船でまで活躍するのは出来過ぎだが、主人公だしそうなると思ってたし(笑)予定調和もよい。お万季ちゃんが無事出産したようでよかった。2024/04/07
はにこ
26
凶作で苦しんでいたが、今度は豊作で売りさばきに四苦八苦する大黒屋。とれないのもダメだけど、豊作すぎるのも大変。商売は難しい。そんな中、舞い込んできた新米番船の話。先日、佐伯先生の新酒番船を読んだばかりだったので、良い予習だったなぁと思った。歳を取りつつある善兵衛がやや気になる。2021/02/02
ベルるるる
26
関宿から江戸両国橋下まで250俵の新米を競争で運ぶ。その「新米番船」に大黒屋が参加する事になる。悪者が邪魔するなかで、大奮闘の角次郎。2017/03/16
rokoroko
8
今度は豊作でコメの値段の暴落。そんなに大変なものとは思わなかった。あの利根川を米を運ぶのは大変だったろう。2017/07/08