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内容説明
合戦、外交、人物像……大河ドラマ「真田丸」の時代考証担当者が、全てを解き明かした決定版! 真田一族というと、武田信玄に仕えて本領を回復した幸綱、徳川軍を二度も打ち負かした昌幸、大坂の陣で散った信繁(幸村)、そしてお家を存続させた信之が知られる。しかし、彼らにまつわる実像や逸話については謎が多く、今まさに見直しが求められている。本書は、そんな真田家にまつわる謎を、研究の第一人者が最新研究にもとづいて解き明かしたものである。謎が明らかとなった時、読者は真田一族の真の魅力に気づかされるに違いない。驚きの新説、明らかになった新事実を公開! 真田氏の出自は、信濃ではない! 幸綱が上杉謙信に太刀を贈った真意は? 上田城を築城したのは昌幸ではなく、あの宿敵? 明かになった「犬伏の別れ」の意外な真相 昌幸は九度山配流中、実は信之と…… 信繁は、秀吉から大名に抜擢されていた!? 信之はいかにしてお家騒動を収めたのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maito/まいと
12
真田幸村で有名な真田。だが、その祖父及び曾祖父の時代は武田の敵だった(武田に敵対して他国に亡命した)ことをご存じだろうか?日本一の兵と称されるその由来を紐解く本として、読みやすくわかりやすい1冊。「大いなる謎」と言うほどの謎が提示されていたかどうかか微妙だけど、根本に流れる真田の強さの秘密については、なんとなく応えてくれている気がする。この手の一問一答系の形式は区切りがあって、自分のペースで読めるから、日本史詳しくない方ほどふんふん頷きながら読めるのでオススメだ。2015/09/08
鯖
12
信繁や信之の祖父幸綱にもかなりのページを割いてあり、ちょうど日曜12時からの大河再放送枠の「風林火山」できたないさすが真田きたないと言うしかない活躍っぷりをみせている蔵之介さんの顔で浮かび、笑った。「上田合戦で、信之はいかなる働きをしたのか」「徳川家康と断交し、上杉景勝と結んだ真意とは?」等々100の一問一答からなる。さらっと読めて分かりやすかった。2017/11/05
getsuki
5
メジャーな割に一級資料の少なさから謎多き真田一族についてQ&A形式で分かりやすく解説された一冊。歴史初心者にも読みやすく、最新研究も収録して、コアな層にも受け入れられそうな感じ。2015/10/03
珈琲好き
4
勘違いしないでよねっ!著者の本が読みたかっただけで真田一族に興味があるわけじゃないんだからっ!真田昌幸がヤン・ウェンリーみたいだなんて全然思ってないんだからっ!2015/09/04
うしうし
2
本書を書店で初めて見た時、ですます調やQ&A形式の文体から、来年の大河ドラマの便乗本かと思った。そうであるのは間違いないのであるが、著者は武田氏関係の手堅い研究者の平山優氏である。文体とは裏腹に内容は非常に高度で、氏の真田一族研究が総括的にまとめられたものであるように思えた。私は土地感の不足などから理解が不十分であるが、本書を手掛かりに勉強したい。また、信繁が文禄初年には秀吉の人質ではなく、父昌幸とは「別個の大名として取り立てられていた」(p285)とするのは氏の独自見解と思われるが、これについも要確認。2015/10/18