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内容説明
江戸文化の熟成が勝海舟を産み落とす。英知があり「実務」に秀で、なお遠くを見通す力があった政治的人間の奮闘記。父親の手記も併せた二代の言行録で知る幕末史。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mazda
24
歴史の偉人と呼ばれるだけあり、歴史に通じていて、周囲の人の正当な評価ができ、先見性に富んでいる点で秀でていると思った。経済が強くないと諍いが増え、人心が離れ、周辺国から金を貸すといわれていいように食われる。現政権が経済の立て直しを声高に言っているのも、この点を熟知しているからであろう。この本は、何度も何度も繰り返し読み直す必要と価値がある本だと思う。2013/07/28
ジャズクラ本
15
氷川清話は司馬の本に頻出する勝海舟の談話聞き書き。司馬が好意的に書いた人物の中でも勝海舟と徳川慶喜については僕の共感できない筆頭二人。飽くまで司馬作品からの印象だが勝については、自分のこと(立場)を棚に上げて大言壮語し、恩を仇で返し、言行不一致の大奸物としか思えない。この氷川清話を読めば多少なりとも印象が好転するかと期待したが、相変わらずの上から目線、大言壮語に辟易した。男の風上にも置けぬとすら思う。司馬はどこか握手したくなる部分をもつ人間を書いていると言ったが、勝と握手するのは僕はご遠慮願いたい。2019/12/23
Jiemon
7
西郷を褒めあげる事しきり。江戸城無血開城の談判で勝海舟が芝、田町の薩摩屋敷に出かけた時も、勝に対する敬意を失わず、談判の時も終始座を正して手を膝の上に乗せ、少しも戦勝の威光でもって敗軍の将を軽蔑することがなかった。江戸城の無血開城は西郷なくして成しえなかったと。また、その後を引き受けて東京の反映する基を開いたのは大久保の功績だとしている。明治10年に起った西南戦争後の記述ではあるが、勝を始め西郷を悪く思うものはなかったということ。勝自身については、全く武士らしくなく、半分は町人風というイメージを持った。2016/08/13
あぎる
3
『氷川清話』は勝海舟の談話録。期待外れだった。福沢諭吉『福翁自伝』が好きなので、これも面白いだろうと思ったのだが。『福翁』は青春文学としての魅力があるが、『氷川』は年寄りの繰り言のような印象。海舟の本を読んで、諭吉の評価が上がった。『夢酔独言』は海舟の父親の著書。こちらも私の心をつかむものではなかった。まず何しろ文体が読みにくい。2025/06/27
いのふみ
3
小吉の性質が、海舟にうまく受け継がれている。時代にも合ったと思う。きっぷがよく、まさに放言という感じだが、あえて語られなかった武勇伝、美談、そして苦難も多いと思量する。勝手な想像にすぎないが、実はそういう羞恥の人でもあったのではないか。2017/10/07
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