内容説明
父と娘、師と教え子の絆は、せめぎ合うことで強くなる――細胞のように。天才脳外科医・内海遼一の脳に異変が襲ったころ、遼一に勘当されていた娘・綾子は、創薬コーディネーターの恋人の変死体と対面し、慟哭の最中にあった。厳格な父と亡き恋人の知られざる接点が判明したその時……事件究明の鍵を握る父の記憶は、まさに崩れ落ちようとしていた。生と死の葛藤を描いた心震える医療サスペンス! (講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
射手座の天使あきちゃん
103
仕事一途な天才外科医の父・内海遼一に反発し獣医の道を志した娘・綾子 創薬コーディネーターの恋人が高原の沼で変死体となって発見され事件の謎を追っていくと、その先に見えてきたものは・・・ 医療専門用語てんこ盛り、まさに「脳医学・解体新書」みたいな感じでメディカル・サイエンス好きには読み応えありです。 ただミステリーとしては駄作 これでは私も「買いたい新書!」とは行きませんね(笑)2015/07/30
モルク
11
著名な脳外科医の父親、それに反発し勘当されて獣医師となった綾子。恋人の死そして突然倒れた父親。それがどう繋がっていくのか。医療サスペンスではあるが、父と娘の関係、延命治療、尊厳死などサスペンスの部分よりも気になった。2016/08/24
みやこ
3
医療とミステリー?なかなかディープ。2017/01/09
じんたろう
3
父と娘 家族でありながら 仕事をしている父の医師としての姿を初めて知り、 揺れ動く娘の心 尊厳死・・・延命治療 生きながらにして いろんな想いは話さないと伝わらない いろんな想いが交差した2013/01/28
fuji
2
この人のはこれで三作目。デビュー作の東京ダモイ・かの有名なシベリア捕虜収容所での物語。かなりなインパクトを受けた。骨太な姿勢と人間味のような物に惹かれた。二作目は思い出探偵・こんなに優しくてソフトな感じのものを!と驚かされた。そしてこの作品・デビュー二作目は力の入った綿密な構成と内容で圧されるものがあった。小説舞台の盛岡は宮沢賢治の故郷である。随所に賢治のフレーズがさしこまれ、人間の生きてあることの哀しみと少しの希望などに思いを馳せてしまう。 いい作品だった。2015/03/18
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