出版社内容情報
ここは牛の放牧場・宝牧舎。七十頭の牛がいます。一頭の子牛が近づいてきました。ジャージー牛のサンちゃんです。オスだったため、生まれてすぐに殺処分される運命にあったのですが、宝牧舎に引き取られました。「いずれ食肉になる牛たちですが、生きている間は幸せでいてほしい」――オーナー・竜馬さんの願いです。
内容説明
サンちゃんはオス牛。殺処分される寸前、宝牧舎にひきとられました―。
目次
1 はじめまして、サンちゃん
2 牛の幸せ?
3 竜馬さんと加奈さんの一日
4 SOS!
5 牛と人間のあゆみ
6 農家の思い
7 ジャージー牛を料理する
8 ふたりの夢と動物福祉
著者等紹介
佐和みずえ[サワミズエ]
愛媛県生まれの一卵性双生児。それぞれ愛媛県と大分県に在住。講談社の少女漫画誌で原作者としてデビュー後、執筆活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はる
4
生まれてすぐに何が何だか分からないうちに殺されてしまうのと、自由に大切に育てられたあと突然殺されて肉牛になるのと、どちらが幸せなんだろう?私は牛ではないからよく分からない。ただ、畜産も農業も、経費ばかりがかかって大変なのは分かる。日本の食料自給率を上げるため、政府はもっと頑張ってくれ。私も、国産の食べ物を消費するよう頑張るからさ!!米も、あんなに値段が上がってるのに、農家やJAにはお金が流れてないらしい。中抜きされてる(ToT) 米の先物取引しとけば良かったなぁ。儲かってますか、竹中さん?2025/05/27
読生
3
自己満足かもしれない。 人間は飼われる立場にも食べられる立場にもならないからな。 ただそれなら、どうせ分からないなら、思い切り自己満足してもいいのかもしれないね。 食べなきゃ生きていけない、原罪。 だからシステマティックに命を消費するか、逆にどこまでも命を尊重するか。 どちらも尊重してるからこそなんだけれど。 そうなるとやっぱり最終的には自己満足。 2025/05/06