内容説明
発売1年で350万部突破
キングズブリッジを未曾有の危機が襲う!
マーティンは橋の修復を依頼されるが、元親方は修道院長と手を組んで彼から仕事を奪いとった。折りしも、カリスはキングズブリッジを自由都市にする運動に携わるが、税金の徴収ができなくなることを恐れた修道院長の陰謀により、魔女裁判にかけられてしまう。生きのびるためにカリスは修道女の道を選ぶが、失意のマーティンは町を去り、建築の修行にフィレンツェに移ることを決意する……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
スター
51
この巻も良かったけど、エグい暴力描写もあるので、万人には勧められません💦 上巻に続き14世紀のイギリスが舞台。 後半、ヨーロッパ大陸から来たペストがイギリスにも上陸するが、「ペストに感染するので市を開くのはやめよう」という意見と「市を開かないと、お金が入ってこない」という意見の対立が生じる点に、現在の日本が重なって見える。 当時はイギリスより中東の方が医学が進歩していたそうだが、イスラム教徒の医学など信用できないという理由でイギリスの医学が進まなかったのは初めて知った。 2020/08/21
翔亀
34
【コロナ24-2】これだけたっぷりと描かれると、気分はもう中世だ。それにしても作家は意地悪で、ヒーロー、ヒロインの浮き沈みが激しすぎる。前作12世紀の『大聖堂』では悪役の騎士は非道の塊だったが生の暴力を直情で剥き出しにするだけなのでまだ許せたが、本作の悪役修道院長は陰湿そのもの。前作の修道院長が「神のために」困難を乗り越えていったのと対照的に、本作の修道院長ゴドウィンは、「神のために」が抑圧の手段と化している。14世紀ともなると教会も堕落し民衆が離反していく時代を反映させようとしているのだろうが、↓2020/06/30
キムチ
27
上巻から広がった情景に引きこまれ のめり込む。芯の通った女性の描き方が絶妙、女子修道院の存在の意味が見えてきた。グウェンダとカリスのあり様が対比的。中世の暗闇が広がって行き、英仏戦争、異端裁判と魔女狩り、ペストが牙を剥いて行きつつある。背景は領主の横暴と淫乱、俗物の修道院、奔放な性とそれを逆手にする人間の逞しさ。生まれ 赤子を見て解る父親っていうのに嗤う。グウェンダらが生きていくのに途方に暮れる農園の風景にはブリューゲルの絵画が浮かぶ。イングランドからフランスに渡ってすぐ会話が出来るっていうのが不思議。2017/03/26
kinnov
25
百年戦争、魔女狩り、ペスト。中世欧州の特大トピックスが矢継ぎ早に繰り広げられる。教科書的でない、血の通った登場人物たちの視点で語られるそれらの出来事はリアルだ。残虐の限りを顕にする戦争。信仰という免罪符による狂気。時代の価値観から逃れられない感情と理性。前作を遥かにしのぐ舞台の展開が物語をより大きなものにしていく。翻弄される人々の姿に、喜怒哀楽全ての感情を引き出される。残り一冊と言わず、いつまでも続けば良いのに。2018/02/27
松本直哉
24
飢饉と魔女裁判と黒死病に合せるように英仏の長い長い戦争が始まり、暗黒の中世というしかない時代に入る中巻。男装した二人の修道女が、フランスの村々の、泊まる当てにしていた修道院さえ強姦され焼尽されたあとをたどる道行きの陰惨、愛する人々が次々に疫病に斃れるのをただ見守るしかない無力感が胸にせまる。人々に希望のメッセージを送るはずの修道院長は敵対者を魔女に仕立てて追い落とすことしか頭にない。強欲な領主を物おじせず見返して抗弁するグウェンダ、結婚して夫の奴隷となるのを拒んで自己主張するカリスなど女たちの勇敢が印象的2026/03/10
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