角川文庫<br> セーラー服と黙示録

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角川文庫
セーラー服と黙示録

  • ISBN:9784041033593

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内容説明

ヴァチカン直轄の探偵養成学校・聖アリスガワ女学校の卒業試験。そのお題は“奇蹟を起こすこと”。鐘楼に設置された密室に幽閉されるふたりの女生徒。しかし、翌朝ふたりは鐘楼尖端の十字架に磔となって発見された! 巻末には九条キヨ氏によるキャラクターカラーラフ掲載!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

356
フーダニットとハウダニットとホワイダニット、それぞれを分業する3人探偵の設定。今作は世界観紹介の比重が高く、事件のボリュームでいえば中編程度のもので3人も探偵役が登場する割りにアッサリ。次作からが本格始動と考えてまだイメージは固めずにおく。他作品の感想でも述べた事があるが、ホワイダニット特化の探偵は棘の道だと思えて仕方がない。というか、このスタイルで何作書けるものなのだろうかと余計なお世話。そして天帝シリーズとリンクもあったり…この著者のボリュームある作品群でコレをやられると読むのがつらい。でも気になる。2017/04/21

ひめありす@灯れ松明の火

70
文庫化に当たり再読。前回はまだ『古野みづき』と言う存在を受け入れられなかったので、すごく読むのに時間がかかったけれど、今回は前日譚二つを読んでいるので、すんなりととけ込めました。ああして少しずつ仲良くなって、今の三人娘がいるんですね。結構大事な部分を沢山忘れていて新鮮に面白かったです!探偵が三人いて、それぞれに補い合うのではなく各自分担して推理をしていると言うのが目新しい。大人達本当に腹黒いなあ。玩ばれる乙女達の命が口惜しい。命短し推理せよ乙女ら。続きが出なくなっちゃったけど、またどこかで書いて欲しいな。2015/10/21

のっぱらー

63
「多重解決もの」というジャンルは何度か読んだことはあるものの、複数の探偵役が役割分担の元一つの事件を解決する、というパターンは初めて。世界観としてはローマ教皇をトップとするキリスト教世界をベースとしているが、探偵養成学校という設定や、発生する事件などはしっかりミステリなので思った以上に読みやすかった。事件が起こるまでにページの半分以上を費やして世界観の構築に注力しているのも結果として全体を理解しやすくしていたと思う。次作の「ぐるりよざ殺人事件」も積んでるので、近いうちに読んでみます。2016/03/16

ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう

62
初めて触れる作者だが、軽い書き口に反して設定が緻密で、特に今作についてはキリスト系女子高(しかも孤島、しかも探偵養成学校)が舞台ということで大変好みである。フーダニット、ハウダニット、ホワイダニットの三方面から少女たちが謎に迫る。卒業危険を迎えた二人の首席、次席のお姉さ様な最終試験にて磔刑の形で発見される。ハウ?ホワイ?フー?それぞれが推理を組み立て犯人はわかるものの、バックグラウンドからお咎めなしという何ともモヤモヤなラスト。だがしかし、面白かったことは面白かった。続編も出ているので読むつもり。2016/01/28

yumiDON

54
本州から離れた島に建つ探偵養成学校が舞台のゴシックミステリー、と聞けばちょっと放っておけず、手にとりました。シリーズ1作目と言うことで、世界観の説明等、導入部分が長い。面白かったので苦痛はなかったが、早く事件が起きないかな、とソワソワしてしまった。クローズドサークルにおける緊張感はあまりなく、軽めのノリで話は進む。とは言え、トリックやロジックはしっかりとしていて、読み応えはある。良かったので、続きも読もうと思います。天帝シリーズも併せて読むといいようですね。2016/10/08

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