実業之日本社文庫<br> エール!(3)

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実業之日本社文庫
エール!(3)

  • ISBN:9784408551470

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内容説明

原田マハ、日明恩、森谷明子、山本幸久、吉永南央、伊坂幸太郎! 豪華執筆陣によるお仕事小説アンソロジー第3弾。かつての親友との対峙、不本意な異動先での奮闘、小さなコミュニティでの葛藤……ヒロインたちの奮闘する姿が、心に響く全6話。「国宝級の美術品も、あの運送会社さんが運んでるんだ!」「救急車が現場に到着する仕組みってすごい!」「新幹線車両の清掃時間、短っ!」など、身近な職業の裏側や豆知識も満載。責任編集/書評家・大矢博子。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちはや@灯れ松明の火

217
見知った顔が並ぶ定刻通りの通勤電車に、ふと、子どもの頃の夢を叶えた人はどのくらいいるのかと思う朝。ひとつきりの採用枠、軽んじていた他部署への異動、成り行きや妥協で選んだ職場。何のためにこの仕事をしてるんだろう、うまくいかないことがあるたび考える。不向きだと早々に諦めるのは簡単で、天職と呼べる生業を見出すのは難しい。だけど子どもが憧れる華やかな職種ばかりがクールなわけじゃないし、今いる場所でベストを尽くす以外することなんてない。手前の駅で降りる名も知らぬ勤め人たちに、いってらっしゃいと心の中で呼び掛ける。 2016/08/04

hiro

209
お仕事小説アンソロジー第三弾。森谷、吉永さんは初読み。既読の作家さんも‘らしい’作品だった。原田:美術品輸送という職業は、裏方だが美術に対する強い愛情を感じられる職業だった。やはりマハさんは美術関連の小説では第一人者だ。日明:消防官の使命を強く感じた。山本:山本さんらしく、ゑいばあさんの独白と活躍には、くすっと笑える。伊坂:いつも自作品間のリンクが楽しめる伊坂作品だが、新幹線掃除スタッフのこの作品は、この本の他作品とのリンクが楽しめる。『マリアビートル』の殺し屋達とのリンクがあればもっと楽しめたがw 2014/08/29

おしゃべりメガネ

172
6人の作家さんによる‘お仕事小説’アンソロジーです。吉永さんだけ初読み作家さんでした。意外な作風だったのは山本さんで、タイトル通りなかなか‘クール’な内容で、普段の作品とはひと味違った山本さんワールドを楽しめます。期待を裏切らなかったのは日明さんで、なかなかドラマチックな作品でウルっときてしまいました。伊坂さんは完璧に伊坂さんらしさが溢れ出ているちょっと不思議な作品で、伊坂さんファンの心をくすぐります。森谷さんが独特のシリアス感をもて余すことなく発揮しているのが嬉しいです。色んなお仕事を勉強できました。2015/01/03

ひめありす@灯れ松明の火

144
天職って、一体何なんでしょう?天職こそ転職なのかしら?マハさんは安定の美術もの。今生まれたっていう感動が鮮やか。日明さんは分かってくれると思っていた人が受け入れてくれなかった、その時のショックがよくわかります。森谷さん。何処かで読んだ気がするんだけど何処だろう?山本さん。ゑいさんクール!でも今時こんなちゃんと年取ったおばあちゃんってあんまりいないかも。吉永さん。ちょっとクローズドなコミュニティを書かせたらピカ一。伊坂さん。うん、伊坂さんらしい女性と子供に対する優しさに溢れた一冊。みんな、頑張れ!私も頑張る2015/06/26

みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

126
豪華執筆陣による働く女性を主人公にしたお仕事小説アンソロジーの第3弾。最前線で働きたいと願いつつも違った形でかかわる女性の、葛藤とともに仕事への誇りを描いた原田、日明の両作品がとりわけ胸にしみたが、それ以外の作品も前向きな活力がじわりとわいてくるものばかり。そうした数々の仕事によって社会が支えられていることに気づかされたのもうれしく、こんなすてきなシリーズに出会わせてくれた作家さんと編集者さんに感謝感謝の思いでいっぱいである。それだけに本書で完結となるのは寂しい限り。続巻が出されることを心から期待したい。2014/04/28

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