―<br> 1冊でわかる村上春樹

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1冊でわかる村上春樹

  • ISBN:9784046009869

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内容説明

全世界で評価される村上作品の読み方。どの本から読み始めればいいかわかる、ほぼ前作ガイド。また、村上作品に共通するメタファー、現実世界と深層意識の二重構造を解説。村上小説の意味が面白いほどわかる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たつや

34
タイトルに偽りはなかったです。本当によく、研究して、短編から長編まで、ほぼ、全ての作品をわかりやすく解説しています。私のように、読んだけれど、ちゃんと理解できていなかった派の人には復習するには持って来いと思います。ただ、完全にネタバレ本になるので、未読の方にはお勧めはできません。人物相関図もあって、かなりわかりやすかったです。2016/07/15

ノンケ女医長

20
有名な作家。最近は毎年、ノーベル文学賞の候補に名前が挙がる。小説家になるまでの半生や、日常生活が紹介され、やっぱりコアなファンが懸命に探究しているのだなと思った。朝4時に起き、ランニングやプールで体を動かす習慣はイメージと少し違ったし、成功者の丁寧な一日の過ごし方を知ることができた。装丁や紙、活字の選定、値段や広告、帯にまで意見をしっかり発言するらしい。本が読者に届くまでが作家の責任、とのポリシーは、とても素敵。作品紹介も数多くある。明快な結論のある物語は書きたくないとの文を読み、腑に落ちた。

kazi

19
この手の考察本を読んでいいものか迷ったのだが、パラパラ試し読みしたところ、まとめ方があまりに上手だったので買ってしまった。村上春樹さんの小説に関して漠然と自分が「こういうことかなあ?」と思っていたことを、明確な言葉で定義された感じです。それが良いことなのか悪いことなのかはまだわからんが、言葉を与えられることで他人に村上作品の事を話しやすくなったのは間違いない。逆に本書が定義する「正解」のせいで、好き勝手に誤読する自由が奪われてしまうのもまた事実だと思うが。この本は村上作品読んだ後で読むべし。前はダメ×2020/03/02

solaris

16
ハルキストまでずっと手前な私にとても分かりやすい。一作一作の簡潔で丁寧な解説。これ以外にないという言葉。対人関係の構図がとても重要。初期作品群からのテーマの変遷。直接的な言葉以外で深層意識に伝える手法・メタファー。色彩を持たない多崎つくる。作品毎に異なるテーマ・主題。私が肩入れする作品達は正に私が悩んでいることだと感じた。作品の読み方がとても丁寧。分かりやすい。村上春樹の小説は、自身の中にある矛盾を乗り越えようとする手段。書くことで内面の矛盾を乗り越えたいという欲求。やはりこの作家は私のキーとなる作家。2016/03/20

ゆいつき

15
村上春樹さんの小説の面白さは読者の想像力にあると思うけれどそれでも理解しきれない点をこの本独特の解説でヒント或いは一意見を与えてくれる。この本を読んでみて今までに読んでみた小説を再読してみたくなった。海辺のカフカやねじまき鳥なんかは本当に面白かったなぁなんて懐かしさを感じた。2015/11/10

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