内容説明
高校１年生の剣先は剣道で全国ベスト４になった実力者だが、幼馴染を通り魔から守れなかったため剣を捨てた。ある日、超能力体験学習のため来校した超能力者イマワの死体が足跡のない運動場で見つかる。すると学校が外部と遮断され、スピーカーから「脱出するには私を倒せ」という「魔王」の声が聞こえ、モンスターたちが出現。剣先は超能力少女ミラを守るため、モンスターと戦い、魔王を探すのだが。驚愕の「新感覚」本格ミステリ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
麦ちゃんの下僕
149
あぁ～なぜこの作品の評価が低いのかわかりました(笑) 生粋の“関西人”である早坂さんが随所に織り込んだ“ボケ(＆ツッコミ)”が、大半の読者にはスベって寒い感じになっているからですね!?僕は結構笑っちゃいましたけどね…モンスターの下らないネーミングとか(笑) ミステリーとしては、ある意味究極の“特殊設定モノ”ですね！進行はやや淡々としていて、衝撃度もあまり大きくないものの…終盤に細かい伏線の数々が見事に回収されていく様には唸らされました！やはり早坂さんはスゴい！これにて、現時点での早坂作品コンプ達成です♪︎2021/02/28
ダイ＠2019.11.2～一時休止
102
前作までのようなエロ成分はなし。タイトルからも想像できるようにラノベって感じ。チョコチョコ表示しているのなら最後にモンスター図鑑を完成して欲しかった。2015/09/05
aquamarine
57
らいちのシリーズも衝撃でしたがこれもまた面白い設定ですね。RPGを夢中になって遊んだ世代としては、そこはアプリ使えよ、みたいな突っ込みをしながら他人のしているRPGを見ているような感じで読み進めました。RPGとしてはレベルアップしていく感じが少ないのがちょっと残念かな。超能力のある世界という設定も含めミステリとしてもちゃんと計算されていると思います。読後感も悪くないですがかなりあっさりめで物足りない感じはあります。そして私も恋人探偵は好きにはなれませんでした。2015/09/21
harass
54
ぶっ飛んだ新本格推理もの作家で未読のを見つけ借りる。超能力が実用化され普及しつつある世界で、高校生の主人公は学校が突然にRPGゲームのようなシステムとモンスターに襲われる。その中で超能力者が死亡するがその犯人は？ 正直、パズルであり、探偵犯人探しのお約束と論理を追求するベタな新本格ものであり、まったくノッていけなかったのだが、なんとか読了。個人的にこのジャンルは苦手であると再認識。「ぶっ飛んだ」部分、デビュー作などを知っている人には分かると思うがそれを望んでいたのだが。2018/07/21
へくとぱすかる
50
超能力ありきの世界で、本格ミステリは成立するのか。という疑問に実作で答えてくれたのが、この作品、と言っていいのでしょう。ふつうの学園ミステリの世界を見事に変換！ 一転してＲＰＧの世界に変えてなお、解決に向かう。途中でミステリであることも忘れて、ＲＰＧの物語として、この先どうなるのか。ラスボスとの対決は、とかを期待しました。……こんな犯人も有り、なんですねぇ。2017/09/04
