内容説明
移民史研究の金字塔
本書は、アメリカ社会に深く根を下ろしながらも、「移民」から「市民」へというスキームの外に置かれた人びとの経験を通して、アメリカすなわち「移民の国」という自画像や通説的理解を歴史的に問い直す研究である。
「正しい」国境の越え方、「正しくない」国境の越え方はどう変容してきたのか、米墨国境はどのように主権意識と結びつくようになったのか、それ自体としては勤勉といった美徳として称賛される労働は、なぜ正規の在留資格を欠くという一点において不法就労として白眼視されるのか、ナショナリズムに呪縛されない公正な移民制度とは何か――こうした根本的な問いを立て、アメリカに国境意識が芽生えた20世紀初頭にさかのぼり、国境・主権国家・国民国家の自明性を検証する。非合法移民が問題化される過程を論じるなかで、フィリピン系、メキシコ系、日系、中国系移民らの、それぞれまったく異なる経験と法的・歴史的背景が詳細に綴られ、まさに圧巻である。
アメリカ歴史家協会、アメリカ歴史学会、アメリカンスタディーズ学会ほか主要学会賞を総なめにした、移民史研究の金字塔。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
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数字と書類に基づく移民規制レジーム:移民法と人種の再構築 非合法性の創造と解消ー強制送還政策の形成・非合法移民 法とネーションの周縁:植民地の被支配層→望まれる外国人ー見えざる帝国ににおけるフィリピン人移民 ブラセロ、ウェットバック、階級を分かつナショナルな境界 戦争・ナショナリズムと外国人同然のシティズンシップ:第二2次世界大戦中の日系アメリカ人強制収容と市民権放棄 冷戦期における中国からの移民危機と自白プログラム 戦後の移民制度改革における多元主義のナショナリズム:リベラル派による移民政策批判と改革2021/02/25
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