内容説明
人間ドラマを堪能! ベストセラーミステリー復刊
名女優と歌舞伎界の大物の舞台中に、殺人事件が。舞台裏の壮絶な人間ドラマと、驚愕の幕切れに酔いしれる不朽の傑作ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@the_booby
62
大女優と歌舞伎界の重鎮が同じ舞台に立つ帝国劇場に掛かった殺人の脅迫電話。有吉佐和子ならではの舞台裏での役者の描写が秀逸。そして二人の看板役者の意地と舞台に賭ける想いがこの物語の見せ場だね。ただ観客を巻き込んだ所はチョット頂けないかな。劇中劇が良いだけに勿体ない。そしてラストのセリフは俗人とはかけ離れた世界に生きる者の本音か。2019/09/24
まーみーよー
25
有吉佐和子がミステリ?と思って手に取る。演劇界で起こった殺人事件。深刻なミステリなのかと思いきや、喜劇のような軽いタッチだ。70過ぎて10代の主人公を演じるという大女優八重垣光子の人物描写が良い。憎たらしいくらいの天然具合なのか、それも演技なのか。2026/04/07
ぐうぐう
21
おもしろい! ある舞台劇をめぐる物語なのだが、そもそも有吉佐和子は、自身の小説が劇化され、また演出を何度も手掛けるなど、演劇界とはゆかりのある人物だ。しかし、実際にその世界を知っているがゆえに、バックステージをこれ見よがしに書くのではなく、読者が抱く演劇のイメージを壊さず、積極的にステレオタイプの俳優を造形することで、まずは親しみを覚えさせるテクニックが素晴らしい。それでいて、そのステレオタイプをやがて裏切っていく展開が、なんとも心地いいのだ。(つづく)2014/08/24
まり
16
図書館本。脅迫電話がかかってきて…ってあったけど、そこまでが長い。読み始めはミステリーじゃなくて芝居の話だった?って思った。無事にミステリーの話になったけど…全体的に人間模様って感じだった。芝居の話がよくわかった、何か食うか食われるかみたいで、かなりドロドロしてる。2026/05/06
うーちゃん
12
ミステリ+演劇界内幕もの。芸能の世界の特殊な内情が、綿密に生々しく描かれる。中でも大女優・八重垣光子の造形には最後の台詞に至るまで圧倒された。良くも悪くも"場の空気を支配する人"というのは実際にもいるものだ。ミステリ部分は、これまた良くも悪くもだけど演劇的で、ドラマを見ているように話が流れるけれど、ちょっと芝居がかった、大袈裟な感じはした。「そんな難しいこと、私は、女優でございますから分りません。社長にお訊き下さいまし。私、舞台以外のことは何も存じませんの。」八重垣光子が、すべて持ってってしまう作品。2022/10/25
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