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内容説明
七色(なないろ)いんこは、どんな役をもこなす天才役者。しかも、突然の代役でも完璧にこなし、舞台の出演料はいっさい取らないのだ。そこには、劇場にやってくる金持ちから金品を盗みとるという裏の目的があった――。古今東西の演劇をモチーフにした、軽妙洒脱な連作犯罪活劇! <収録作品>ハムレット/どん底/人形の家/修禅寺物語/ガラスの動物園/検察官/電話/ゴドーを待ちながら/アルト=ハイデルベルク/誤解/ヴァージニア・ウルフなんかこわくない/ピーター・パン/幕間/化石の森/じゃじゃ馬ならし/彦市ばなし/シラノ・ド・ベルジュラック <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT341~343『七色いんこ』第1~3巻収録 <初出掲載>週刊少年チャンピオン 1981年3月20日号~1982年6月4日号 連載
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
10
81年チャンピオンに連載で、自分は存在すら認識していない漫画だった。主人公の七色いんこの設定は、ブラックジャックを天才俳優におきかえたよう。1話か2話で読みきりというのもブラックジャック的。しかし、本作で特筆すべきなのは「美少女刑事」である千里万里子で、吾妻ひでお風の80年代美少女にかなり強引に造形されている。この作品の後の巻では「吾妻ひでおといしかわじゅんがキスをする」シーンもあるし、彼らの人気を非常に意識していたことは確か。2016/03/26
ホームズ
8
初めて読みましたが面白かったです(笑)代役専門の俳優で実は泥棒の七色インコや追う女刑事(笑)最初はクールな感じだったのに徐々に人間ぽくなっていくのは『ブラックジャック』のようだった(笑)2011/09/24
かっぱ
5
主人公が代役専門の役者でドロボーという設定が、他の手塚作品とは違った面白さを生んでいる。手塚治虫はほんとうに芝居が好きだったんだなぁ。2011/09/22
読み人知らず
4
こんな漫画だったんだ。最後の話のだましだまされは素敵。おかみさんもまさかもういちどもどってくるとは思わなかったでしょう^^2013/10/13
marimari
2
手塚治虫の大ファンなのに,不覚にもこれまで読んだことがなかったのです。これは,私の好きな手塚作品の一つになりました。手塚さんの良さが出た作品だと思う。舞台ではどんな代役でもこなす代役専門のいんこは実は観客の高価なものばかり狙う窃盗犯でもある。それは手術の技術は天才的だが法外な治療費をとるブラックジャックと似ているが,それはまあいいだろう。(藤子不二雄も設定は大体似ているし・・)インコの素性が少しずつ明らかになっていくところと,お芝居とのリンクがとても楽しめた。2012/03/18