創元推理文庫<br> 消えたメイドと空家の死体

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創元推理文庫
消えたメイドと空家の死体

  • ISBN:9784488200053

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内容説明

善人だが刑事の才能はない主人ウィザースプーン警部補のため、こっそり事件を解決してきた家政婦ジェフリーズ夫人と屋敷の使用人たち。その実績を見こんで、前回の事件関係者クルックシャンク夫人が人捜しを依頼してきた。年若い友人のメイドが、奉公先で盗みの疑いをかけられ、くびにされたまま行方知れずなのだという。一方、警部補が新たに担当することになった空家での若い女性殺害事件は、遺体の腐乱がひどく死者の身元が不明なまま。捜査を始めるや、このふたつの事件が意外な形で結びつく? 話題沸騰、ヴィクトリア朝痛快ミステリ第2弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

66
2作目も面白かったです。 ウイザースプーン警部補のような雇い主だったら私もジェフリーズ夫人のように手助けしちゃうでしょう。 読んでいる間自分がジェフリーズ夫人になったつもりになってました。 今回も最後まで犯人は判らなかったです。 それ以上にクレメンツのキャシーへの傾倒がわからないままだったので、イマイチ感が抜けません。 この巻で読み終わらせようと思っていたのですが、読書の合間のコーヒーブレイクにはちょうどよいので、続きも図書館予約します。2016/01/13

みみずく

35
本文の何処かにも書いてあったけれど、世の中のご主人たち(とその家族)は、自分たちの不始末など絶対バレていないと思っていて使用人たちも騙せていると思っている。でも使用人たちはその家のことで知らないことはない訳で…。だからお人好しのウェザースプーン警部補だけじゃ真相には辿りつかない。その辺りの皮肉をユーモラスに現しているシリーズなのかなと。失踪人探しを依頼するのがイギリス階級社会に属していないアメリカ人のルティ・ベル夫人というのも納得。彼女には使用人探偵団たちの姿が見えるんだよね。2016/01/20

ユメ

34
前作の事件が解決し、退屈な日常に飽き飽きしていたウィザースプーン警部補の使用人たち。近所に住むルティ・ベルに失踪したメイドを捜してほしいと頼まれ、しかもそれが警部補が新たに担当することになった殺人事件と結びつき、ジェフリーズ夫人たちはまた旦那様の捜査の役に立てると水を得た魚のようにいきいきし出す。謎解きも旦那様も大好きなのが微笑ましい。ジェフリーズ夫人が指揮する、使用人それぞれのキャラクターを活かした調査が読みどころ。それを成り立たせるヴィクトリア朝ロンドンの時代背景がしっかり描かれていたのもよかった。2017/04/23

34
さくさくと♪1作目より、ずっと面白かったです(^o^)ご主人様もちと成長されたような。1作目で感じた時代はいつ?何て全く浮かびませんでした。2016/01/08

barabara

28
なかなかよく出来たコージー。ご主人様を支える使用人らが優秀な刑事ばりの捜査をするから面白い。前作は手違いで読めなかったから、是非今度読んでみたいと思った。2015/11/10

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