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内容説明
めちゃくちゃな苦情・クレームをするモンスターペアレントの登場に、教育現場は大混乱……それって本当? 少子化時代の保護者と向き合わない教師や学校側にこそ原因が、と喝破するのがご存知「クレーム対応アドバイザー」の関根氏。この本は、教師が身に付けるべき心構えやコミュニケーションのノウハウ、ケース別苦情対応方法を徹底指導。より良い学校と保護者の関係構築を目指します。苦情に向き合えば学校は変わる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
74
一人で抱え込まず、学校が一丸となって問題解決にあたるべし。①保護者の申し入れはまずはすべて『苦情』として受け入れる②相手は困っているのだから、話は素直に聞くべし③話している間、話の腰は絶対に折らない④対応には誠意をもって。誠意とは『正直』に話し、実施すること⑤正しいと思われる判断をしつつ、上司へも必ず報告⑥悩んだとき、上司や同僚以外に相談すると思わぬ解決策を得られることもある⑦解決しなければ、くよくよ悩まずに寝る。明け方に良い案が閃くことは多い。アメリカのようなスクールソーシャルワーカーがいるといい。2015/09/21
かおりんご
56
教育書。教員経験が10年をこえ、やっと苦情対応のコツがつかめてきたように思う。著者が「おわり」に書いているように、変なプライドを捨て、子どもの利益を第一に考え、保護者の困り感に寄り添うことが一番大事。一度は、この著者の講演会に行ってみたい。教育委員会が出している、「学校問題の解決のための手引」もチェックしてみようと思う。2015/10/18
とよぽん
21
サブタイトルの「学校が変わる『苦情対応術』」の方が、この本の内容を端的に表していると思う。苦情対応のプロの目から見た、学校の対応の問題点を指摘しつつ、今後のよりよい対応に向けて指南されている。教師は、もっと苦情対応のスキルを身に付けなければならないと力説。根本は、児童生徒の成長、保護者の立場になって考える、ということだ。そこに、互いの信頼関係が築かれると思う。現場はスキルの研修を早急に行わなければならない。2016/04/15
ふぇるけん
20
苦情対応のプロが教師向けに書いた対応術。最近、モンスターペアレントという言葉を良く耳にするが、最近になってモンスターが増えたのか。著者は問題は教師側の対応や姿勢にあるという見解を持ち、双方にとって良い解決策を導くことができる。そのためにもロールプレイやさまざまな経験を通して苦情への対処方法を磨いていくべき、また学校の組織として若い教員への苦情対応を教育すべきとのことでした。2016/01/12
ちくわん
19
2015年7月の本。既読「となりのクレーマー」の著者。本書では学校・教師が保護者から受けるクレーム(厳密には苦情?)に、なぜ上手く対処できないかを説く。「師・士」業の方は比較的高い地位にあり、あまり自分に非があるという考えをなさらないのかな…、と思いつつ。まぁ、何でもかんでもクレームをつけられると、サービス業でも、やはり心が折れる。それが仕事だ、ってことはないはず。2021/04/10