内容説明
神秘思想がわかればイスラームがわかる!
シーア派とスンニ派の対立、過激派の運動など、一見多様なイスラームの根底には「あまねく存在する神」という共通の考え方がある。それを最も突き詰めたのが中世の神秘哲学であり、現代イスラームの深い局面にそれは息づいている。神秘家の思想を読み解いて立ち上がる、新たなイスラームの理解像がここに!
[内容]
第一章 イスラームとはどんな宗教か
第二章 ムスリムは何に従うのか
第三章 神をどうとらえるか
第四章 神秘家とその営み
第五章 「唯一絶対の神」から「遍在する神」へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
amanon
5
これまで何冊か、イスラム関係の本を読んできたが、読めば読むほど謎は深まるばかり…という印象が拭えず。そして本書もその例外ではなかった。恐らくこちらのオツムの程度と浅薄な読み方が問題なのだろうけれど、夥しいまでに似たようなアラビア名が頻出するのにどうしても辟易してしまう。本書で取り上げられている主な思想家を図で整理したものが付記されていたら、多少は理解が深まったような気がする。クリスチャンとしては、やはりキリスト教との類似点と相違点にどうしても目がいく。個人的には十字架の聖ヨハネとの対比が興味深かった。2016/06/15
按摩沙弥
2
イスラームの深層にして、存在の真相を、神の唯一性から紐解かれている。 宗教哲学の、内面を掘り続けた最奥には、メタ宗教としての、唯一神と邂逅する。 唯一絶対神=偏在神 一即多、多即一 空即是色色即是空 これらの、叡智を発見した、イスラームの覚者の系譜に、礼拝を捧げる。2017/02/22
meiji
1
後半がどんどん深くなっていってややついて行けない感2022/10/21
takao
1
ふむ2020/02/18
tanukiarslonga
1
イスラームというのはアブラハムへ戻れ運動だったのか。2016/01/08