内容説明
太平洋戦争末期、源田実が新鋭機「紫電改」で編成した第343海軍航空隊の全戦闘を解明した貴重な1冊が蘇った。2003年に発刊され戦史ファンから絶大な支持を得た同書を、追加調査を元に大幅に加筆修正。細密CGイラストや新資料もふんだんに盛り込み、「紫電改」の真実を後世に伝える決定版。紙版書籍638ページ分の大ボリュームをまるまる収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
roatsu
17
豊の国宇佐市塾が343空が戦い惨敗を喫した昭和20年5月4日の喜界島制空戦の映像を公開したので早速見てみたが、説明通りであれば本書329頁から綴られる一連の空戦の貴重な映像であり大変感慨深い。勝者である米機動部隊のグラマンF6Fのガンカメラであり、互いに旋回する中で我が紫電改の後方に付き命中弾を与え墜落と思しき状態に至らしめる恐るべき手並みには戦慄を禁じ得ない。未公開の膨大な対日戦映像から歴史の真実に肉付けがされる一例であり今後も増えていくだろう。艶のある緑に鮮やかな日の丸を輝かせる紫電改の生きた姿はそれ2017/05/01
roatsu
12
阿久根で林喜重大尉機の残骸が引き揚げられたニュースを見て久しぶりに。日本語で書かれた343空の戦いの実相としては最良の書。編成、訓練、隊員達の横顔、紫電改という機材の詳細そして短期間の激戦顛末、と対戦したアメリカ陸海軍航空隊の記録やインタビューも対照させながら判明し得る限りの完璧な記録としている。読んでまず分かるのは日本側で今日に至るまででっち上げられてきた戦果の多くは事実でないこと。命懸けで戦った将兵のためにも虚妄の払拭は必須で、戦いの実情が正しく伝えられねばならない。贔屓目を打ち砕く冷徹な戦果の実際が2026/04/11
roatsu
5
日米の記録確認と存命当事者への取材、それらの検証から導かれる飛躍のない合理的な解釈等で、今日わかる限りでありありと再現された海軍第343航空隊と局地戦闘機・紫電改の奮戦の実相。増補改訂ということで本当にこれが決定版と言えると思う。戦史を見る上で、偏りのない第三者による誠実で客観的な検証が当事者が残す記録と並んでどれほど大切か、ということも感じさせる一冊。紫電改にまつわる身びいきの伝説の類を一掃し、厳しく辛いけど知らなければならない史実を伝えてくれます。2014/09/06
吉田よしこ
0
★★★★☆2016/06/25
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