内容説明
1982年夏、作家ダニエル・キイスのもとに若く美しい女性が訪ねてきた。4年前に連続殺人事件の容疑者として逮捕され、後に無実と判明し釈放されたクローディア・ヤスコーだった。今こそ事件の真相を語るから、その話と彼女自身のことを本にしてほしいという。やがてキイスが話を聞くうちに、クローディアは精神分裂病に長年悩んできたことが明らかになっていく。ひとりの女性の苦悩から人間心理の複雑さを映し出す問題作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たぬ
17
☆4 ノンフィクション。口絵のクローディアはミステリアス美女といった雰囲気。しかしカモられやすい人っているんだねえ。根は素直で純粋な女性なんだけどどうしようもなく厄介ごとホイホイなのね。真犯人は判明したけど彼女が殺人現場をこんなにも詳細に知っていたのはどうして? 下巻へ続く。2021/09/19
とくま
4
●2018/06/26
燐
2
冒頭は凄くインパクトがあったが、なかなか前に進まないので読み終えるのが大変だった。 2009/09/01
たま
1
ダニエル・キイスの話の分かりやすさにはいつも感服させられる。複雑に入り組んだ問題をどんな順番で描けば読者が事の全貌を把握できるのか考えてくれる。尊敬する作家のひとりである。2011/07/19