内容説明
楽真の正体は幻の浮世絵師・東洲斎写楽。一度命を落とすが、上総の手で妖として甦り、上総と共に害を為す妖を狩っている。妖の棲む鎌倉の本山に帰るのが嫌で家出した楽真は、偶然兄貴分の戒と出くわす。戒は話題の歌姫・彩音に会いに帝都へ来たらしい。彩音のパトロンである鏡未伯爵に気に入られた楽真は、伯爵主催の舞踏会に招かれる。一方、全国で謎の変死事件が起きていると知った上総は!?
目次
序章
第一章 楽真の反乱
第二章 家出と迷子は紙一重
第三章 負けるが勝ち
第四章 驚愕
第五章 眷属の心得
第六章 ペテン師の虚構
第七章 確執
第八章 愛より重いものはない
第九章 血よりも濃いもの
第十章 譲れないもの
終章 十年越しの誓い
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すみの
19
前作で楽真が臨時で舞台に立ったため、面が割れてもマズイと思った上総は妖本拠地の鎌倉へ引っ越そうと決心。帝都での居心地が良い楽真は気乗りせずウロウロ…そこに稀代の歌姫・飛鳥井彩音が滞在する館での舞踏会に招待される。妖メンバーも今作は、やはりイケメンの戒、妖狐の嵐が新登場。それにしても前作以上に上総の楽真への可愛がりが嫉妬するくらいに凄い。えっ、BLなの?と思ったのですが、ちがうのかな(笑)。全国で発見されたミイラ化死体の謎を追う妖たち。2016/04/14
Norico
12
写楽の妖退治シリーズ第2弾。今度は謎の歌姫の正体。兎三郎兄さんに続き今度は妖狐が登場。御使いのお狐さんもかわいい。2019/07/07
紅羽
4
楽真、家出するの巻(笑)そのプチ家出も何かと過保護な上総と天狗の戒兄さんによって敢えなく失敗に終わるとは。ノコノコと帰って来た楽真を温かくも手荒に迎える皆。楽真、愛されてますね。今回は兎三郎兄さん、あまり活躍しないなと思っていたら、後半に大暴れ。楽真があんなに嫌がっていた鎌倉行きも一先ず保留になり、これから彼らが写楽を巡るどんな不思議な事件に関わるのか楽しみです。2013/03/05
hokuto
3
なんでしょう。読んでるとにやにやが止まりません。楽真はみんなに愛されてますねぇ。2013/03/04
月華
2
図書館 一巻と二巻に全く時差がなくて、ちょっとびっくりしてしまいました。きゃんきゃん言っている楽真は仔犬をイメージしました。上総の執着はどこからきているのかな、と思いました。戒が格好良かったです。戒と上総のエピソードが気になりますが、書かれることはやっぱりないのかな。2015/01/10