内容説明
時は大正。帝都で画廊を営む斉藤楽真の正体は、江戸時代の幻の浮世絵師・東洲斎写楽。妖の頭目・剣上総の手により妖の眷属として生まれ変わった楽真は、警察官に扮した上総とともに邪悪な妖封じに奔走していた。帝都では来栖劇場で関係者が次々に失踪する事件が発生。背後に妖がいると気付いた楽真は、上総の命令で背景画家として劇団に潜入することに……!? 2012年度ロマン大賞受賞作!!
目次
序章
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
第七章
第八章
第九章
第十章
終章
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
合縁奇縁
32
妖の頭目・剣上総の手により妖の眷属として生まれ変わった楽真は、警察官に扮した上総とともに邪悪な妖封じに奔走していた。兎三郎兄さんの可愛さにやられた。2019/02/26
Norico
15
東洲斎写楽。もうその名前だけでワクワクしちゃいます。写楽ものとはいっても、写楽が妖になって、邪悪な妖を封じるために奔走してるというファンタジー。女優の伯爵令嬢が絡む劇場でおきる事件の裏にいる妖は?兎三郎兄さんがかわいすぎて、たまらない。2019/07/07
紅羽
8
史実でもその存在が謎に包まれている写楽をこんな形で蘇らせるとは、何とも斬新で面白いお話だと思いました。楽真と上総のボケと突っ込みのようなやり取りは楽しいし、月歌嬢との淡い恋のような展開とミステリのようなドキドキ感が上手く解け合っていて、また続きも読んでみたいと思いました。2012/12/23
みろ
6
卯三郎兄さん、もふもふで最高(笑)2013/03/20
みかづき
6
写楽ときいて。表紙からして江戸ではないなあと思ったら、なかなか面白い設定でした。百年生きているわりに楽真が素直な人物で、物語を追いやすかったです。もちろん兄さんもマル。表紙だとこんなに愛らしいのになあ。事件自体はストレートでひねりはないのですが、月歌嬢も好きだし、設定上場所があちこち変わって面白そうなので、続刊が出たら買います。2012/12/23