内容説明
「当事者主義」という編集方針を掲げ、その時代の話題の出来事について、関係者たちの証言をもとにした記事を掲載し続けてきた月刊『文藝春秋』。そんな『文藝春秋』の記事で戦後70年を振り返る特別増刊全4巻を刊行。第4巻は「9・11」以後の世界と日本。「9・11の現場から その時、ホワイトハウスは…」「雅子妃 その悲劇の全真相」「『はやぶさ』は根性で飛んでくれました」「被災地で子供たちが書いた作文20」「最期の手記 高倉健 病床で綴った日本人への遺言」などを掲載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
matsu04
19
シリーズ第4巻。まず冒頭の、司馬遼太郎と陳舜臣による日中の違いを論じた対談には唸らされた。また、雅子妃の苦悩を綴った取材記事では菊のカーテンの奥の闇が窺い知られた。そして「龍馬伝」を演じ終わった福山雅治が、「坂本龍馬が実際にどういった人物だったのかは、未だにかなりの謎が残されたまま…」で「巷間知られている龍馬さんには、虚像の部分がたくさんある…」などとし、その虚像は「多くの人々の希望や願いが混ぜ合わされて作り上げられたもののような気がする」と、意外にも鋭い発言をしていて驚いた。2015/08/25