内容説明
「よお! 手土産は勝利でいいか?」 望む知識を引き出せる異能『万書の力』を持ち、その力で世界を席巻した英雄・アルクスはある日、祖国「地の国」に単身舞い戻る。――小国『地の国』は、大国『風の国』に領土を切り取られ、今や滅亡の危機に瀕していたのだ。そんな国を統べるのは「地の国の三駄姫」と噂される幼なじみたち。あらゆるダメな施策で国を窮地に追いやった無能姫だが、その想いは純真で真っ当なものだけに困りもので……。「お前らに統治ってやつを教えてやるよ。いい加減な仕事ばっかりじゃ本当に国が亡んじまうからな!」 英雄王が落ちこぼれの三姫を導く、無双破軍ファンタジー戦記、開幕!! ――その背中に少女たちは最強を知る。 ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
柏葉
11
俺TUEEE系ヒーローが、為政者としてポンコツ性能な姫3人を訓練し、人の上に立つものとして成長させる話。この作者の話は、単なる竜や魔法の異世界ファンタジーで終わらないところが面白い。主人公ははじめから俺TUEEE系なので成長はないが、その分ヒロイン達が今までの自分に反省してやり方を変えて成長していく。あと三女のピニャは癒し。長女次女がなかなか人の話を聞かない子なので大いに呆れされるが、三女は対人恐怖的なものはあるものの頭の回転も速いしいい子なので癒された。バランスが良く読みやすく、一気読みの一冊だった。2015/08/26
真白優樹
8
故郷に帰還した英雄の少年が幼馴染の姫達を導き立ち上がる物語。・・・比較的まともなのが一番下ってどうなのか。戦場で普通あんな事したら問題だし商売は信頼第一である。そこをわかっていない姫達への指導が割と荒療治のスパルタ系だったのはいいと思う。優しいだけじゃいけない、偶には厳しくやらねばならないのである。さて、この物語はどこを目指すのであろうか。奪われた祖国を取り戻すだけならそれこそ次巻にでも済んでしまいそうだしどこへと進むのか、この物語は。その辺りも楽しみにしていたいと思う。 次巻も楽しみである。2015/08/13
nawade
7
★★☆☆☆ 残念とダメダメの間には雲泥の差がある。そういう意味でこの物語のヒロインである駄姫達は全く可愛くないし魅力がない。末っ子だけなんとか、辛うじてレベル。このポンコツな姫達を指導していくのが、この物語の見せ所なのだろうがそもそもこんな姫達で国がまともに機能していた事自体に驚きを感じるし 指導方法に関しても奇をてらうのはいいけど、こんな方法で短期間で改善できる説得力がない。特に長女。最初からもっとガツンとしめたほうがストレスが溜まらなくて良かったかも。2015/09/15
ナウ
6
■ダメな子を魅力的に書くのは技術がいるんだな、と思わせる作品■そして、ひさびさに見たな、この盛り下がる擬音の使い方……■コンセプトは嫌いじゃないんだけどなぁ……■これを準備段階と割り切って次に期待するか、もう切ってしまうか悩む。というか、懐に余裕がない状態だと回避だなぁ……■全体的には、なんか下手という印象。前作は割と好きだった記憶あったんだけどなぁ……。2015/08/31
ギンレイ
5
【無数の解答】 戦記っぽいファンタジーラブコメ。 厳しいかな。 ダメダメなお姫様たちが成長していく様子を描くのがメインでしょうか。 かなりのダメっぷりに主人公がどう教育しようか頭を捻ることになります。 戦記と銘打つにはちょっとムリがあるかな 評価は ★★★★★☆☆☆☆☆ 5個星です!!2015/11/09