内容説明
あの世とこの世の狭間にある黄昏のまち・幽落町にも冬がやってきた。次の春までの契約で、しぶしぶこの街の住人となった大学生の彼方だったが、最近は少しだけ心境にも変化が……? 大人気シリーズ第4弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
176
ホラーだけど全く怖くはなく作中のアヤカシ達が逆に人間を恐れているのが可笑しいほのぼのとした人情系おばけファンタジー小説の4冊目です。新キャラは少年の外見ながら只者とは思えぬ謎の紙芝居屋さん蘇芳で正体の判る日が楽しみです。千葉県押しの彼方君、ペンギン大好き奈々也君、冬は苦手な黒猫のジロー、迷い家の執事・真夜さん、そして印旛沼の龍伝説の化身・水脈さんの極悪医師・都築(嫌な奴だが今回は裏事情にホロリ)をも改心させようと努力する無上の優しさが心に沁みました。シリーズに描かれる古き良き時代の日本も毎回楽しみですね。2019/01/20
りゅう☆
95
謎の紙芝居屋さん蘇芳が彼方の友人長谷川君を思い出の場所に連れて行ってしまった。でも思い出を元気の糧にして、前を向いて歩いてほしいと願う水脈により無事に戻れてよかった。ある日肝臓のない遺体が発見。そこには都築が絡んでるようだ。「たすけて」と書かれた手紙を見つけ辿り着いた所にいたのは巨大な獣のアヤカシ。彼が都築の弟ってことに驚き。都築家に伝わる呪いが兄弟愛あるが故、痛ましい判断を下したことが心苦しい。でも水脈が自分に負担をかけてでも助けたいと願い、その結果都築が進む道が正しくなるであろう、患う者を救いたいと→2018/09/19
ひめありす@灯れ松明の火
79
そうか幽落町にも妖怪ウォッチは着々と影響を及ぼしているのね。見つかったあげくにメダルまであげなくちゃいけないなんてそりゃ妖怪にとっては何て苦行なんだろう……。トモダチダイジー!ですよ。謎めいたお医者さんの都築さんの一件は解決の方向性。でも新たな問題もちらほら。一年という彼方君のリミットが迫ってくる中で、今まで優しく温かなだけだった水脈さんと頼りっぱなしの彼方君が意見を対立させたり、すれ違ってしまったりすることも、きっとこれからはあると思う。だけど、そうか同じ方を向いて。同じ事で笑い合って。と切に願うのです2016/03/31
しのぶ
60
文章も内容もとても読みやすい作品。ライト過ぎる謎解きも安易に先が読める。これは少々年齢が低めの小中学生さんにおすすめかな。ホラー文庫だけれどホラーじゃない。2015/08/25
はつばあば
57
弟の為とはいえキモを取るなんて・・でも都築さんがいい人で良かった(#^^#)。私達もいずれご先祖様に連なる。悪い因子を子孫に残さぬようしないとね。今回は蘇芳さんと言う紙芝居屋が登場したのだが・・皆が知っているようなのだが得体が知れない。東京かぁ・・この本で駄菓子の紹介もいいが観光旅行案内にもうってつけみたい。今は亡き大津の伯父が焼いてくれた厚焼き玉子も美味しかったけれど、王子の厚焼き卵を一度食べてみたいものだ(#^^#)。2020/02/07
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