内容説明
1920年代半ば、1冊の旅行記が人知れず上梓された。『極東発見』。貿易商ウィリアム・J・マクブライトにより、当時のステレオタイプから離れた、真に迫った日本の姿がそこに提示されたのだった。「日本には『百聞は一見に如かず』という諺がある。この諺は、まさに日本を知るうえでもっとも適切な表現だと言い得るであろう……」それから70年。ウィリアムから数えること4代目のマクブライトは、曾祖父の伝えたこの異国の言葉を忠実に実行しようとしていた。日本をこの目で見たい! かくして、イギリス人青年ヘンリー君の不思議発見の旅は幕を開けることに。道端に唾を吐くのは、清潔を重んじるが故の行動だった? 自販機文化は日本人の「病気」、それとも羞恥心の表われ? 派遣先である神奈川県立M高校を舞台に、ある時は修学旅行先の京都・奈良で、またある時は親友ヤマシタ先生の結婚披露宴でと、ヘンリー君の眼光はいつも鋭く光るのだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yoko
1
いまさらこういう種の本読んでもって思ったけど、著者の曽祖父が日本に行った事があり、「極東発見」を書かれた方らしいので読んでみました。このヘンリーさんまだ若者で、英語教師として日本の教育現場に来ちゃったから、まあうんざりさせられること多くても当たり前というか・・でもなかなか面白い人で、ポストによく入って来るビラを捨てずに取っておいて分類したり、好奇心が強いようです。日本を去る飛行機の中で不思議にこの国にまた来たいと思ったと書いてるのがちょっと嬉しかった。29歳の若さで本の出版を待たずに亡くなられたのは残念。2014/08/06
トーコ
0
日本って他者から見るとこんな風なのかと思うと同時に「ちょっと違うんじゃない?」というところもあり、なかなか楽しめました。2009/08/03
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