内容説明
新米刑事の空也は、ある事件をきっかけに碧い眼を持つ年若い神父・青と出会う。友人の形見を捜し求める青と大きな事件を追う空也。互いの目的のために協力することになったふたりは、徐々に信頼とも呼べる気持ちを抱くようになっていくが、青は誰にも明かせない、とある秘密を抱えていて……。 それは自らが背負うべき罪なのか──。わけあり神父と新米刑事が繰り広げる、異色のヒューマンサスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大鳥かぐや
11
イラストとタイトルで買いました。主人公が二十歳越えてて(しかも煙草吸いまくってて)関西弁っていうのは珍しいなぁ。男装少女は大好物!(笑) こういう、ラブラブコメコメしてない感じの堅実な刑事物(銃、警察、やくざとか出てくる感じのモノ)とかいいよな……(そもそもそういう類のモノをラノベで探すのが間違いなのか?)。物語もちゃんと終わってるし、満足です。2013/01/16
かめ吉
9
主人公が関西弁なのには驚いたけど、逆にそれが可愛らしくてよかった。前半はテンポが良かったけど、後半が走りすぎた感があって残念。でも、全体的に見ればハードボイルド感があって個人的にはGood!2015/09/01
ソラ
6
「カーブミラーの下にいる男に声をかけてみろ」。新米刑事の空也は、ある事件をきっかけに碧い眼を持つ年若い神父・青と出会った。友人の形見を捜し求める青と大きな事件を追う空也。互いの目的のために協力することになったふたりは、徐々に信頼とも呼べる気持ちを抱くようになっていく。しかし、青は誰にも明かせない、とある秘密を抱えていて…。それは自らが背負うべき罪なのか―。2012/01/07
ぶらっどおれんじ
4
久しぶりに読んだ硬派なラノベという感じ。文章の硬さと重さ、しっかりした筆致がかつてのラノベ全盛期を彷彿とさせました。今のラノベよりもこういう方が好きです。前半はテンポよく物語が進みストーリーに引き込まれたけど、やはり後半の設定大公開と、神の眼や銃の存在の広がりすぎが勢いを削いだ感が否めない。でも主役コンビを中心に人物がすごく立っていて、読んでいておもしろかった。好きな文体、題材だったのでこの作家さんを追っていきたいと思ったけど、この本以外に何か書いていらっしゃるのかな?2013/06/08
陸抗
3
放火事件を機に、関西弁新米刑事と男装神父が出会い、大きな事件へ巻き込まれて行く。後半、話が加速し過ぎてあれよあれよという間に終わってしまったけど、全体的に面白かった。シアンとエディ(犬)との出会いについて、もうちょっと書いてあったら良かったかな。2015/10/06