角川つばさ文庫<br> 新訳 ドリトル先生と緑のカナリア

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角川つばさ文庫
新訳 ドリトル先生と緑のカナリア

  • ISBN:9784046315328

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内容説明

天才カナリア歌手のピピネッラ。おおくは語られずにきた、その波乱万丈(はらんばんじょう)な人生〔かごの鳥なのに〕が今あきらかに! 軍(ぐん)のマスコットから毒(どく)ガス探知係(たんちがかり)までこなし、出産(しゅっさん)、初恋〔!〕、そして命がけで海をわたる!? 世界の果(は)てでピピネッラがさいごにねがったのは「人間(おにいさん)に会いたい!」でした。先生と動物たちは行方不明の元飼い主の窓(まど)ふきおにいさんをさがしますが、おにいさんは正義(せいぎ)のために外国政府(がいこくせいふ)に追われ…。涙涙(なみだなみだ)の第12巻! 動物と話せるお医者さんの物語を、絵62点と新訳(完訳)でどうぞ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

らぱん

43
シリーズ12作目。遠い昔に井伏訳で読んだはずだが全く覚えていなかった。 ドリトル先生に請われてカナリアのピピネラが波乱万丈な半生を語り、後半はピピネラの行方不明の親友の男を探し出すハラハラドキドキの物語になっている。 半生記の中で、資本家の搾取、劣悪な職場環境で働く抗夫の貧困、戦争批判などがさりげなく挟み込まれている。また、男は公爵の身分を捨て活動家となり、どこかの国の不正を暴こうとして誘拐されたという設定だ。 ストレートな社会的政治的メッセージに軽く驚いたが、ドリトル先生ってそうだったなと思い出した。↓2019/12/26

陽向みかん

2
読むのに、かなり月日が経ってしまった。 飼い主が数回かわったりしたカナリアが、以前仲の良かった相手と再会したり、1番会いたかった人と一緒にいられるようになって良かった。2017/09/27

竜王五代の人

1
松尾由美「ピピネラ」で主要な題材となっていたカナリアのピピネラ(この本ではピピネッラ、この方が西洋っぽい表記な気も)について知ろうと読んでみた。確かに彼女あるところ革命ありとか、メスだてらに歌をうたったり、別れた夫をビジネスメンバーに選んだりとフェミニズムな読み方はできなくもない。できなくもないが、やっぱり主題は割と考えなしに行動しながら(大洋につっこむとか)幸運にも生き延びる波乱万丈さだと思う。ロージーおばさまがドリトル先生を度忘れした知り合いかと思い込む場面が愉快。2023/07/11

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