内容説明
「ひとりでいることの淋しさが、浄福ということばにつながる今こそ、私がかつて、あれほど憧れ、需めたがっていた境地なのかもしれない……」。祈り、仏像を彫り、畑を耕し、愛した人の死をとむらい、巡礼の旅にでる。出離して浄福、と言い切る境地を、移りゆく嵯峨の四季と日々の出来事の中に、確かでこまやかな筆で綴る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たかこ
7
寂聴さんが出家されてからまだそんなに何年も経っていない頃の話。寂庵が整っていく様子、月々の行事が作られる様子が、読んでいて楽しい。 出家して、自然と季節とともに生きる選択、凡人にはできないことである。うらやましさを感じる。2019/12/16
Hiroe Tanaka
1
30年以上前に書かれた本だけど、時代を感じさせず、むしろ新鮮な読後感があるのは、自然に寄り添い、人に寄り添い、自分に寄り添う暮らしは、基本的な人間の営みが心地よいからだろう。2013/08/16
しょ~や
1
こんな生活も悪かないなーなんて。まだまだ早いですね2013/01/04
おの
0
図書館本。たまたま手に取って。2018/05/13