内容説明
縁結びの達人も、自分の恋には無頓着……!?放蕩侯爵が始めた花嫁探しが、社交界に波瀾を起こす!
ある日、社交界一の結婚仲介人として知られるベリンダのもとに、トゥルブリッジ侯爵が訪ねてきた。侯爵のことは噂でしか知らないが、常に女性をはべらせる、ベリンダがこの世で何より嫌いな“放蕩者”らしい。身構えるベリンダに侯爵は、自身の困窮した経済状況を明かし、「裕福な花嫁を探してほしい」と切り出した。お金目当ての結婚だなんて! 彼にはどんな女性も紹介したくないわ――だが半ば強引に説得され、ベリンダは渋々花嫁探しを手伝うことに。そればかりか侯爵は、なぜか誘惑めいた不埒な眼差しをベリンダに向け……。■MIRA文庫に人気ヒストリカル作家ローラ・リー・ガーク、初登場です! この物語、実は作家仲間エリザベス・ボイルのちょっとした助言(?)がきっかけで生まれたのだとか。ヒロインは英国社交界で“凄腕の結婚仲介人”と噂されるべリンダ。アメリカ生まれの彼女は、英国紳士と、アメリカからやってきたレディたちとをくっつける縁結びを行っています。それもひとえに「自分と同郷の子たちが不幸な結婚生活で傷つかないように」したいから。なのにある日「花嫁を探してほしい!」とやってきたトゥルブリッジ侯爵は、女遊びに目がないと噂のトンデモナイ男! もちろん侯爵の花嫁探しは一筋縄ではいかず、やがて社交界に波瀾を巻き起こし…。RITA賞受賞経験もある実力派がお届けする、ゴージャスで小粋な社交界ロマンスです♪
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
28
成金アメリカ人と英国貴族の結婚。結構ヒストリカルで読む設定ですが、こちらもなかなか面白かったです。2作目は読んだことがある!ので、3作目へ行こうかな。2023/02/13
veri
18
頑張ってるけどうまくいかない陰険公爵の息子である侯爵と、商才のあるアメリカ淑女のお話!著者の作風か、重く暗くしようと思えばいくらでもできたところを軽くふわっと読ませてくれるので、妙に何かを引きずることなくとっても清々しい読後感。稼いだお金を大切に、自分を頼みに頑張るヒロインはかなり現代的なのでは。方やヒーロー最初は「おやおや?」ですが、きちんと少年から漢になります!←ずーっとヒロインのことが大好きヒーローなので、ストレスなく読めた!いい感じ!2017/04/12
じょう
16
続編を読むために再読。ヒロインの初めの結婚は気の毒だけど、ちょっと意固地になりすぎかな~。結婚仲介人だったら、もうちょっと冷静にならないと。やっぱりヒロインに共感できなかった~。2017/10/28
じょう
13
父親に信託財産を打ち切られて、お金の為に資産家令嬢との結婚を目指すヒーロー。結婚仲介人であるヒロインは持参金目当ての亡夫に傷ついた経験があり、ヒーローを亡夫に重ねて嫌悪する。冒頭のヒーローの軽さとヒロインの頑なさに感情移入できなかった。でもこれといって嫌なところもない作品。続編も出そう!?2015/10/23
ぽこ
7
超傲慢な公爵である父に押さえつけられ、自分の選択したものはすべて邪魔されて育てられた気の毒な侯爵ヒーロー。そんな家庭環境にもかかわらず、とっても良い人です。ヒロインに気に入られたいために、自分の生活を立て直そうと一生懸命になるところがいじらしい。続きが出るそうなので、公爵とヒーローの確執もまだまだ続きそうな予感が・・・。2016/02/11