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内容説明
九州の片田舎から成り上がるために零戦乗りとなった著者の祖父、安男。「お国のため」なんて思ったことはありません! 戦争美談が蔓延する現在。祖父から聞いた等身大の当時の若者は今とどう違うのか。零戦操縦士エッセイマンガここに誕生!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
41
漫画。母から勧められて読了。誰もが愛国精神をたぎらせて志願したのではなく、このお爺ちゃんのように、「のしあがりたい」「女にもてたい」「恩給わんさかもらいたい」と思って、志願した人もいることが分かってよかった。こうやって、語り継いでいくことは大事だと思う。新しいタイプの話でした。2015/08/23
馨
25
漫画。作者のおじいさんが予科練を経て海軍の零戦乗りになって経験した戦争の話。予科練出身の元軍人さんでももう生きていれば90歳を超えているのですね。本当に生の声を聞ける機会が減っていくのを実感しました。戦友たちのキャラを面白く脚色したり、口調を今っぽくして読みやすく、ちょっと笑えます。いち戦闘機乗りのおじいさんの、仲間がどんどん死んでいく時の思い、本当はもっと過酷で地獄だったであろう海軍での生活、自分も死が近くなったときの思い等計り知れません。おじいさん、生き残ってくれてありがとうと言いたくなりました。2015/09/13
akihiko810/アカウント移行中
21
海軍のゼロ戦乗りで特攻兵だった、著者の祖父の話を描いた漫画。印象度B+ お爺さん、お孫さんによくこれだけの証言を残してくれたと思う。農家の11男坊だったために成りあがるために志願した海軍、努力してパイロットになる。しかし戦局は日増しに悪くなり…常に死が隣にある青春。戦争って本当に人の運命を狂わせるんだなと思った。若い頃の写真はイケメンでカッコいい2021/09/11
majiro
11
今時の画風に今時の口調、でも、すごくリアルで面白かった。内面に、訴えるものがあった。2015/10/17
かぽかぽ
8
きっと、作者は使命感で書いたんだと思う。エッセイコミックの名手の作者が、このガチな表紙で挑んだ意欲作。泣かせるし、緊張感の中、笑ってしまうシーンもある。先に逝ってしまった小隊長が、パトレイバーの後藤隊長っぽいと思った。2016/02/22