角川文庫<br> こちらニッポン・・・(下)

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角川文庫
こちらニッポン・・・(下)

  • 著者名:小松左京【著者】
  • 価格 ¥572(本体¥520)
  • KADOKAWA(2015/08発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041308301

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内容説明

突然40億人もの人間が消失するという驚異の現象。日本でも、1億を超える人口のうち、残ったのはわずか25人――。「消え残り」の人々の間には、おぼろげながら「泥酔して転倒した挙げ句に失神していた」という共通のパターンがあることがみえてきた。この異常現象が発生してから10日目。「消え残り」組は東京に集まり、協力しあうことになった。しかし、新興宗教をやっている中年女性の神がかりが原因で分裂騒ぎが起こる。消え残った文明人として、この極限の状況をいかに乗り切るのか。自然災害や一極集中都市の壊滅など、現実にも起こり得る危機への鋭い警告を秘めた、奇想天外かつリアルなシミュレーション長編。小松左京の文明論とも言えるエッセイ「ホテルと私」の一部と、小松左京ライブラリによる解説も収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

カムイ

46
この設定はスティーヴン・キングの【ザ・スタンド】を思い出すが、こちらの方が先である。地球上にいちぶの人間しか残らないのは同じであるが残った人は泥酔または意識朦朧しか残らないのはシリアスではないような気もする、設定もしっくりしないけど、ここで作者が絵描きたかったものは都市機能の脆弱性に警鐘をしているのだろう、電気の供給や水の浄化は自動化は有限なのだ、そこにはリアリティーがある今から50年前に書かれたのは驚きである。ストーリーは少し不完全燃焼かも結末も解らずじまいなのも消化不良であった。2024/08/31

Sakie

14
残った人々は連帯を始める。それでも尽きていくインフラを留めることはできない。『かつて、一億一千万人の日本人は、その社会システムを協同してささえていたばかりでなく、網の目のように、この国土を監視し、自然災害と闘い、社会を維持して来たのだ』。少ない人数では一つの街を維持することもできない。その人が減った日本で大地震が起き、津波に襲われる。日本が自然に呑まれてゆく。上野動物園の猛獣が放たれるおまけ付き。ぞっとした。状況は違えど、未来予知のようじゃないか。他力依存度が強い、現代的な生活ほど早く淘汰されるのは自明。2025/10/29

hiyu

5
読んでいて東野圭吾のあれかなあとも思い始めた。であれば結末は?と想像しながら読んでいたが、どうもそれとは異なったようだ。普通に考えてみて、仮に消え残りの人が一か所に集ったとしてもそれは終末を遅らせるだけに過ぎないかなあ。2018/11/04

jupiter68

1
最後は解決しないんだね。途中はなんだか間延びした。2017/11/13

かじ

1
消え残ったわずかな人たちの間でも争いごとが起こってしまったり、動物園の動物を檻から逃がしたり、電気が止まり、地震が発生と次々と問題が発生します。これからどうなるんだろう?と期待してページを進めていったけど、このオチには流石にがっかり。2016/08/11

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