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内容説明
いじめ、誤解、死、誕生…季節はめぐり事件を経て、礼智(らいち)は少しずつ「知らない」ことを知っていく。そんなとき現れた、礼智にうり二つの少年・枷島十一(かしまじゅういち)に急激にひかれていく礼智だが…
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirune
28
苛められる礼智に「死ぬ気があるならいっそ殺してこい!お母さんが一緒に引き受けてあげる」と言えるお母さんが素晴らしい☆根性据えて子育てしてるのがとてもかっこいい(≧∇≦)2015/09/18
ちぇしゃ
10
ただ、あの頃のように物事に対して新鮮に感じ、素直に泣けなくなったこと、歳月とともに様々な得たものもあれば失うものもあって、それが変化だし成長だなってわかるのだけど、失ったあどけなさは幼さではなく個性じゃないかしらと、ほんの少しの寂寥と、あの頃の自分とその当時なりの一生懸命さに懐かしさを感じてしまった。唐突に迎える物語の終わりに、子供の頃の一部分を切り取った印象が強く残る場合と、放り出された感を受けるかは、吉野朔実が好きか嫌いかで分かれるところですね2017/06/12
aoneko
8
1〜完。清冽な空気の中にある凛とした強さ、それから厳しさ。でも、ふかふかのマフラーはある。『地球密着型の感性を持った』少年・礼智(@三浦しをん)だけじゃなく、クラスメイトがそれぞれ個性的で強烈。哲学だったり詩的なセリフやモノローグが多い中、ラストの十一のセリフは、以前川上未映子さんがエッセイで同じ事を仰っていたのが印象的。2013/12/16
読み人知らず
6
最終巻でした。お父さんとお母さんの関係性が面白い。子供から見たら大人ってこういうことをいったりしてるのか。おばさんが来ちゃってがっかりとか、すごくよくわかる2014/08/19
あつこ
6
この巻は全体的にちょっと重かった気がする。しょっぱなの、らいちのいじめっこたちへの反撃には心打たれるものがありました。木につるした縄を背に啖呵を切るらいちがかっこよかったです。今林君とらいちのコンビは本当に好きだ。今林君のほうがらいちよりもずっと大人でなんでも知っていて余裕もあるけど、その今林君がらいちが「本当はすごい」ってことを認めていて、そういう信頼関係がいいなーと思います。そして最後にあった三浦しをんさんのエッセイ(解説?)にもすごく納得する部分があった。買ってよかった!2012/12/16