内容説明
IRA内部に送り込んだ長期潜入工作員ウォッチマンが裏切り、MI5の幹部を次々と暗殺している。即刻、ウォッチマンを抹殺せよ――SAS大尉アレックス・テンプルは、シエラレオネでの作戦を終えた直後、MI5長官から極秘任務を下された。アレックスはMI5の女性局員とともにウォッチマンの行方を追い始めるが…。高度の戦闘能力を持つウォッチマンと、歴戦のSAS大尉が展開する秘術を尽くした死闘。出色の冒険アクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Katsuto Yoshinaga
17
ＳＡＳ士官アレックス・テンプル大尉は、シエラレオネでの人質奪還作戦の後、ＭＩ５副長官の指名によりＰＩＲＡの長期潜入工作員を…、というストーリーに、翻訳は伏見威蕃氏とくれば、期待しないわけがない。結果、グレイマンとは異なるテイストながら満足。アクションやミリタリーシーンも豊富ながら、グレイマンと比べると観察や調査にかけるシーンにも重点が置かれ、その分地味ながらリアリティがある。ＩＲＡも登場し、そのあたりのテイストは情景描写も含め“ダフィシリーズ”に近いかも。他の作品も読みたいが、ほとんど絶版( ；∀；)2022/02/02
Dai（ダイ）
16
ウォッチマンが主人公かと思いきや、追う方がそうだった。続き物ではないが、SASを題材としたシリーズなのかな？緊迫感ある展開で読ませるけど、シリーズを追いたいと思わせるほどの魅力はない。2017/02/12
Yoko
12
ウォッチマンとカタカナにしてしまうと陳腐なんですが、内容は読み応えのある男のドラマです。ライアンさん、これまでは主人公が持っている組織や命令に対する従順さ任務を完遂する心身の強さみたいなものを描いていたのですが、今作ではややスタンドプレイで自分の勘や思いを判断基準にしているような、つまり個性を前面に出した印象。グッと面白みが増しグレイマンシリーズのような様相でハマります。やや人物造形にページを割きすぎで肝心な最後の闘いみたいなものがあっけない感もありますが、エピローグで折り合いもつけられスッキリです。2016/08/25
對馬 正晃
7
一匹狼同士の闘いなので、敵をバンバンなぎ倒すような爽快感はありませんが、緊迫の度合いは本格的です。ヒネリも効いていて、終わり方も申し分なしでした☆ちょっとエグイシーンが多いですかね・・・。2019/12/21
Masa
5
読了。まぁ良くも悪くもこんなもんかなー、と。ストーリーは映画のよう。収まるべきところにおさまったね。2024/02/07
