ガガガ文庫<br> 不戦無敵の影殺師5

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ガガガ文庫
不戦無敵の影殺師5

  • ISBN:9784094515640

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内容説明

小手毬がいなくなったら、俺は――

 「異能力制限法」により異能力者はすべて社会から管理され、戦う機会が奪われた現代。

 俺――冬川朱雀と相棒の少女・小手毬は無能力者との戦いが終わり、いつもどおりの生活に戻れると思った。しかしその矢先、小手毬が血を吐いて倒れた。そして意識を失い、俺の隣に眠っている。どうかこれを眠りだと、定義させてほしい。たとえ息をしていなくたって、眠りと言わせてほしい。ふとももに小手毬の重さを感じているから、よりそう思えるのかもしれない。小手毬の重さは意識がなくても変わらない。あいつの頭の重さが俺の脚を支配する。

 どうして、お前の首元、こんなに冷たいんだよ――。
 誰かを倒せば小手毬が目を覚ますのか? 
 ――そんな敵は存在していない。
 最強を目指してあれだけ悩んで、戦って、傷ついた。
 強くなった。なのに俺にはなにもできない。

 俺が何をすれば、小手毬が戻ってくるんだよ! 
 ・・・・・・誰か、教えてくれ――。

 無能力者との戦いの末に、煌霊でも人間でもない状態に陥った小手毬。果たして彼女を救う手段は存在するのか――。予想外の展開をみせる異能力リアルアクション第5弾!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

20
煌霊でも人間でもない状態に陥り、血を吐いて倒れ意識を失ってしまった朱雀の相棒・小手毬。彼女を救うために朱雀が奔走する第五弾。時間の猶予こそ得たものの、絶望的にも思えてしまう彼女を救う可能性。彼女を救えるのは自分しかいないと諦めない一方で、今後自分がどうすべきなのか葛藤する朱雀。そんな朱雀を見捨てず、わずかな可能性に賭けて献身的に支える舞花の存在が大きく、切なかったです。掴み取った可能性と突き付けられた選択肢。迷うまでもなく選んだ先の未来が、二人の幸せに繋がっているといいんですどね。。。次巻も楽しみです。 2015/07/17

半熟タマゴ

11
あったかもしれない未来の描写が辛い・・・。朱雀が選んだ道は茨の道になりそう。二人にこれからどんな苦悩が待ち受けているのか。6巻も楽しみ。2015/09/21

晦夢

11
ああ、この雰囲気堪んねえな。小手毬が倒れ呆然とする朱雀。彼女を救うため朱雀は動き出す。相変わらず陰鬱とした雰囲気で話は進んでいく。朱雀にしては前に進んでるように思ったけど、逆に壊れてんのかな。舞花がいいオンナすぎて悲しくなってくるな。ああ報われて欲しい。にしてもこの最後、まあこうなるしかないのだろうが、朱雀たちはどこまで落ちていくのか。次巻も非常に楽しみ。2015/07/21

しぇん

9
倒れてしまった小手毬復活までのお話。このシリーズやはり基本暗く進んでいきますね。展開もですが主人公がネガティブだからでしょうか?壊れかけてる主人公を助ける舞花さんの献身が良かったですけど、報われる事がなさそうなのが……。主人公は「天上」に所属する事になりましたが、一体物語りどちらに向かうのでしょうか?よくわかりません。後、やはりドラマのSPECを何となく思い出してしまいます。2015/11/09

METHIE

9
大切なパートナーを失ってからの再起が物凄く面白かった。2015/09/29

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