講談社学術文庫<br> 妖怪学新考 妖怪からみる日本人の心

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紙書籍版価格 ¥1,221
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講談社学術文庫
妖怪学新考 妖怪からみる日本人の心

  • 著者名:小松和彦【著】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 講談社(2015/07発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062923071

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内容説明

日本人にとって、妖怪とはなにか。科学的思考を生活の基盤とし、暗闇すら消え去った世界においてなお、私たちはなぜ異界を想像せずにはいられないのだろうか。「妖怪」とは精神の要請なのか、それとも迷信にすぎないのか――。古代から現代にいたるまで妖怪という存在を生みだし続ける日本人の精神構造を探り、「向こう側」に託された、人間の闇の領域を問いなおす。妖怪研究の第一人者による、刺激的かつ最高の妖怪学入門。(講談社学術文庫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レアル

59
これは良い本だ!妖怪の定義から出現場所等、妖怪を漠然としか知らなかった私にとってこの本はとても分かり易かったし、この本のお陰で妖怪学を一通り学んだような気がする。神が落ちぶれて妖怪になるケース。異界。そして妖怪は人の心が作るもの。科学が発達した現代でさえ、妖怪が人々から消えて無くならないのは確かに不思議かも。2019/05/23

荒草ミエル

19
神と対峙する位置に妖怪や怪異を並べられるのは、おそらく日本人特有の感覚だと思う。一神教の中ではありえないだろうが、八百万の神が当たり前に浸透した日本ではなくはない。論理で説明のつかない事象を納得するために作り出された怪異や妖怪たちは、現代でもちゃんと生き続けている。なんとも説得力あるお言葉、さすが妖怪や怪異をオカルトではなく学術テーマに乗せた第一人者だと思わざるを得ない。形を変えながらも妖怪達が生きる現代も捨てたものじゃないな。解明されない謎をあえて放置する遊び心は忘れたくない。2020/06/05

九月の白い雲

16
妖怪とは何か?どんな時にどんな場所で出現するとされるものなのか、妖怪の起源は、などなど妖怪にまつわることや呪い・憑き物などについて解説されている。「妖怪学は妖怪文化学であり、妖怪を通じて人間の理解を深める人間学である」と、本書の始めにある。妖怪は人の心や文化とは切り離せない。古くから日本人と共に生きてきた。かつては闇の中にひっそりと身を隠していた妖怪は、今や漫画や小説、ゲーム、アニメにも登場し一部は子供達にも愛される存在となった。そうやって生き延びているんだと思う、人のそばで。続く↓2016/09/02

in medio tutissimus ibis.

5
超越的存在・現象のうち祭祀されるものを神、されないものを妖怪と呼ぶが、これらは祭り上げ/祭り棄てされることによってその位置を移しうる。また人間も超越的な力を発揮することで妖怪になり得るが、その境界的な存在には陰陽師や修験者や憑き物筋などがあり、またそういった特別の背景を持たない人間の無意識に行われる嫉妬や呪詛も妖怪の一種である。そのまま鬼になることもある。人が死後そのままの姿形を保つものを特に幽霊と呼ぶ。日本人の原風景の基本は盆地であり、周辺を為す山海を異界、そこに住む異人もまた妖怪の予備軍と意識される。2019/12/12

7a

5
妖怪学は社会人類学であるというのを読み終えてなるほど納得。信仰の変化から妖怪は神になったりまたその逆も。物理的な「闇」から妖怪を作り出してきた人間が、都市化や情報網の発達から概念的な「闇」を恐れるようになり、妖怪も動物から人間の形の幽霊に変わってきた。最近は恐ろしいものは何も出て来ないのに「音がした」「気配がした」だけでも十分な怪談となる。そうなると将来日本から妖怪は絶滅してしまいそうだけど、ポッと口裂け女みたいなのが出てきたりするから、まだまだ人間の恐怖からくる想像力は侮れないものだ。2018/08/06

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