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内容説明
生涯会うことがなかった二人は同じ思考ができた
史上最悪の独裁者たるヒトラーとスターリンは、国内政局を人望と政策論ではなく、権謀術数と容赦なき粛清で闘い抜き、独裁体制を確立した。だが、その手法は国際政治でも通用するのか?
二人の悪魔が手を結んだ独ソ不可侵条約からわずか2年後の1941年6月22日、ドイツ軍はソ連を奇襲し、首都モスクワに迫る! ヒトラーの裏切りに、スターリンはどう報復するのか?
冷酷さと残忍さにかけて他の追随を許さない二人の独裁者の心理を分析しながら、両国合わせて兵士だけで1600万人、民間人を含めると最大で4000万人が犠牲となった、悪の最終決戦ともいうべき史上最大の戦争――独ソ戦――を描く、歴史読み物。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黒猫
13
これは良書だ。題名のとおりヒトラーとスターリンに焦点を絞り、独ソ戦をメインに描いている。まず、二人とも笑えるほど悪い人物だ。優秀な人材を抱えながらも、独断専行で戦争を推し進め得意の電撃戦で次々と隣国を併合するヒトラーも悪だが、それを不気味に見過ごし、猜疑心にかられて優秀な人材を粛清しまくりながらも、二虎共食を企て弱りきった国を掠め取るスターリン。やり方は違うが、両者は共通部分もある。ナチスから祖国を守ったスターリンは今もロシアで英雄として扱われているらしい。毒をもって毒を制すとは彼等に相応しい。。。2016/06/17
obje
4
★★★☆☆ 名前だけは非常に有名な2人だが、実際の歴史の時系列や起こった出来事をきちんと勉強したことが無かったので参考になった。最後に作者の方が書かれているオーケストラの音源は聴いてみたいな、と感じた。2018/04/19
くらーく
3
まあ、歴史を振り返れば、殺人者数でトップを争うお二人。そりゃあ、似ているだろうね。会えば親友になったかもしれないねえ。性格はそっくりだし。 学者の書いた本と違って、音楽家をアクセントに加えて、非常に読みやすい本となっているのはさすがですな。 時代とは言え、どうしてこのような殺人鬼をトップに据えられたのか、交代させられなかったのか。やはり、時代としか言いようがないなあ。米英仏等(日本も)の国が戦争に加担している中で、自分だけやめられないものねえ。いやはや、大変な時代でしたな。2021/06/26
イータン
1
独裁者といえど、各個人ごとに分析するとそれぞれ特徴が見られる。ヒトラーの自信過剰、スターリンの猜疑心が、現代では考えられないほどの犠牲者を伴い、史上最大の近代戦争を勃発させる。それまでの経過とリーダー達の事情を知ると、独ソ戦が特異な戦場になっていることもわかった。2018/03/13
z1000r
1
ヒトラーの事はそれなりに知っていたが、スターリンについては、ほぼ知らなかったので非常に為になった。第一次世界大戦時の事、その当時の二人の事ものっており、非常に丁寧に書いていると感じた。また最初のほうのページに地図もあり、ドイツ、ソビエトの動きも地図を見ながら追えたので、わかりやすかった。知らない事が沢山知れて非常によかった。2017/07/20
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