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内容説明
聖書、インド思想、近代哲学、そして仏教。明快に語りおろす「世界」の本質。いま、社会の急激な変化に対して、仏教のうたう「普遍的な悟り」は有効なのか? 死すべき自分が「他者」の存在を理解できるのか? 各宗教の「世界」把握の方法論をたどり、現代日本に求められる世界観の体系を解明する。(講談社選書メチエ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sk
6
仏教において神は存在するか、世界の構造はどうなっているかについて、キリスト教との対比で分かりやすく解説。2017/02/22
氷柱
3
1012作目。10月28日から。マンダラの形や内容について知りたいと思い手に取った。役所の作る関係図がマンダラの形になっていることが良くあるので「マンダラ展開」などと呼ばれることもあり、せっかくならばその中身もしっかり理解しようと思っていた。しかし作中では主に仏教のあり方が述べられていて、結局マンダラとは何かは最後にちょっと触れられているだけであまり理解はできなかった。マンダラというのはそもそも仏教の考え方を抽象的な図に置き換えただけのものなのかもしれない。2023/10/29
牛タン
2
五巻シリーズの第二巻。宗教のもつ世界観。まずセム系一神教とヒンドゥー教では、神が世界と独立して存在するか、世界に内在するかという違いがあり、仏教においては神そのものを考えない。またヒンドゥーと仏教では基体と属性の考え方に違いがあり、前者では基体が実在すると考えるが、後者では基体の概念自体は認めるが独立して実在はしないと考える。また仏教とヒンドゥー教の最大学派ヴェーダーンタ学派では基体と属性の境界は曖昧(唯名論的)であり、ヒンドゥー教の残りの学派では境界は明確(実在論的)である。2018/08/22
ところてん
0
シリーズ『ブッディスト・セオロジー』の第2巻。タイトルにはマンダラとありますが、仏教以外にも、他の宗教・思想が、どのような世界を持っているかについて比較されています。マンダラに関する記述は少なく、マンダラの理解を目当てにした人にとってはもの足りないでしょう。2016/08/27
heslkst
0
大学の講義をまとめた本 マンダラのみならず、様々な宗教の思考をしることができた2015/05/10