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内容説明
7世紀までの古代史には蘇我氏、物部氏、大伴氏など、有力豪族の名前が頻繁に登場していた。さらに天皇の母もほとんどが皇族だ。しかし、平安時代には朝堂と外戚の地位を藤原氏がほぼ独占している。この百年間に何が起きたのか? なぜ8世紀は元明・元正・孝謙・称徳と不自然に女性天皇が続いているのか? 実はこの時期は、藤原氏が外戚の地位を専有するために、あらゆる手段を使って闘争を繰り広げた時代だったのだ。大津皇子の謀反、石川刀子貶黜事件、長屋王の変、橘奈良麻呂の変……これらの事件は、藤原氏VS反藤原氏の攻防の中で起こったものだった!天武天皇の死後から源平合戦まで、教科書には載っていない真実の歴史が明らかになる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
北条ひかり
2
3時間38分(福島県点字図書館と音訳者さんに感謝) 教科書的というか・通説的な理解がすっかりあやふやになっているため、僕には著者の主張が正当なものなのか判断できない。天皇家と共に古代から現代まで歴史を生き抜いたのは藤原氏だけであるが、他の有力豪族・貴族の排除、藤原氏内での闘争、外戚関係を築くことができなかった場合の天皇・上皇との対立など、いろいろと想像できるものなのだなあと感心するばかりだった。というか、ここらへんの知識がずっぽり頭の中からなくなってる! 大学受験であれだけ読み込んだ詳説日本史はどこへ!?2015/08/22
チョビ
1
在野の先生の本である。つまり、基本は「史実」ではない。学会から見ればただの「なにそれ」である。読み物としてなら面白いが、いきなり「藤原鎌足」が百済の王族とか言われても困る。なにせ、この方の本は初めて読んだので…。気にいる方にはとことん気に入られるタイプだと思うが、私はお勧めしないなあ(一応史学科出)。2015/04/28
九鬼荒神
0
今回のはまあまあ分かりやすく書いてくれてると思う。いつもより論理の飛躍は少ないと感じました。2017/02/17