講談社選書メチエ<br> 項羽と劉邦の時代 秦漢帝国興亡史

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講談社選書メチエ
項羽と劉邦の時代 秦漢帝国興亡史

  • 著者名:藤田勝久【著】
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  • 特価 ¥797(本体¥725)
  • 講談社(2015/07発売)
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  • ISBN:9784062583701

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内容説明

鴻門の会、四面楚歌――『史記』の虚実を読み解く。「秦を滅ぼすものは必ずや楚ならん」――。中国を最初に統一した秦帝国は、なぜ短期間で滅んだのか。なぜ農民出身の劉邦が項羽に勝利したのか。秦と楚、2つのシステムという観点から「鴻門(こうもん)の会」「四面楚歌」に代表される『史記』史観をとらえ直し、漢王朝成立までのドラマを描き出す。(講談社選書メチエ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中島直人

11
(図書館)秦帝国の滅亡を、社会システムの違いによる矛盾、不満が最大の原因であったとしていること。鴻門の会の時点では、まだ秦は滅んでいなかったとしていること。この二点が初めてみた解釈だったので、非常に印象に残った。面白味には欠けるが、興味深く読めた本。2016/08/13

ほうすう

8
秦の滅亡、楚漢戦争、漢の成立という動乱期を分かりやすく描いた概説書。項羽の楚の社会システムと、秦を継承した劉邦の社会システムが、楚漢戦争と漢王朝の成立に大きく作用したという観点は非常に興味深かった。また、この当時大切であったのは、平常の生活を守りながら戦闘の体勢を整えることであり、項羽側は戦争をする地域と、民の本拠地とする地点が近いために持久戦では不利に陥ったのであろうという意見も面白い。一方で戦地と本拠地が近ければ補給の面では安定しそうで有利にもなりそうだがその点はどうなのだろうかと少し疑問に思う。 2019/11/27

BIN

6
史記や漢書をベースに発掘資料で補足しながら、項羽と劉邦の時代に関して、当時の情勢(戦国時代後期も含む)等を含めて解説してくれてます。司馬遼太郎や横山光輝らで知っていても細かく解説されていると確かに違和感を感じるところがあった。項羽と劉邦の進軍ルートが書かれているのはわかりやすい。表で触れられている程度だが項伯の名を本書で初めて知った。2023/10/04

ジュンジュン

6
著者は言う、「項羽と劉邦」は古くて新しいテーマだ。とかく人間ドラマに偏りがちな時代を、近年発掘された資料(竹簡や木簡)を用い、社会システム(郡県制、封建制、郡国制)の変遷を重視すると。とはいえ、有名な場面を順次追いかけてくれるので、分かりやすくかつドラマチック。名場面~「先に咸陽に到るものを王とする」約束を賭けたマッチレース~における著者の指摘は示唆に富む。 2020/08/26

中島直人

4
(図書館)読了。項羽と劉邦の争いを、秦の郡県制と楚の封建制との争いと捉えて読み解くところが新鮮に感じる。2022/10/10

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